戦局が更に変わった
「敢えてこれだけは言っておく。レーザー銃を俺達も持っている事を公開した以上、怪物達に一時的に効果があっても、あんたの望んでいる世界では、再生すると言う事だよ。ただし、何度再生するかは検証もしていないので、今は分からないけどな」
「ふむ・・再生する回数だと?無限とは思っていないと言う事だね」
こちらもワクイは答えなかった。
「本題はこっちさ。この通り俺は再生され、以前の体を取り戻し、且つこのような能力も身につけていると言う事だよ」
「確かに浮遊しているのは確認出来るが?果たして・・物理的にそれが可能かどうかだね」
学者らしい見解であった。
「可能だから、浮遊しているのさ。それに、大事な事に、もしレーザー砲をまで使おうと最終手段で思うなら、もう火星のドイツ基地は破壊した。この時代に、まだ残っていた事が驚きだったがな」
「何・・火星に、君がどうやって、どんな手段で・・」
ワクイが困惑している。
「それがどんな手段だったとしても、あんたのバリアで包まれた旧飛機の位置が、このように正確に分かる時点で、それこそ検証して見なよ。俺達がケンシンさんを失っても・・ああ、そうか。それも、そっちでは失なってしまったんだもんなあ、コウタの生体再生工場と共にさ」
「そうか、やはり、シン君。君だったのか、こちらの基地を破壊したのは・・」
「いや、正確にはシンゾウと、あんたが自分の娘だと吹き込んだワカナ事、シモンだよ。シモンは、あんたの思う突発性遺伝子を持つ5人目だよ。彼女をコントロールなんて出来なかっただろう?ふふ・・そのもう一人、ランガーもどうやらシンタが補足に成功したようだ。かなり体力的には互角だったようだがな」
「何!そうか、シン君が多弁していたのは、こちらに視点をずらす目的で・・」




