戦局が更に変わった
「あ!ランガー、挑発に乗るんじゃないっつ!」
レンダーが叫んだが、ランガーは元々誰の言う事も聞く奴では無かった。
「シンタっ!お前だって、何時も道具を持っているじゃねえかよっ!おらあっつ!俺は素手だ。素手で戦え」
「面白いじゃんか、それも」
「え!お兄いっ!こっちが逆挑発に乗ったら駄目じゃん!」
アカネもびっくりだ。シンタは突如地面から湧き出るようにランガーの真正面に姿を現した。
「うおっつ!お前はマジシャンなのかよっ!」
「あ?何でそんな言葉がお前の口から出て来るんだあ?」
シンタが首を捻った。その言葉が、やはりランガーがワクイ軍団の中で特異な者だと言えるのかも知れない。そのランガーは、シンタには答えず、
「レンダーっ!お前がその銃でシンタを撃ったら、俺もお前を撃つぞっ!だから邪魔をするんじぇねえぞ、良いな!」
ランガーは大声を発した。ワクイが驚いた。
「何だと・・これは、ランガー君が私もコントロール出来ない再生体であるとは前から思っていたが、そうなるか・・やれやれ・・レンダー、望み通り戦わせてやれ。背格好から言えば、シンタはランガーの7割程度しか身長が無い。それに対して膂力もこちらの方が上だろう、いやはや、突拍子も無いね、シンの孫であたるシンタ君も・・いや、二人共だよ」
空からワクイの声が聞こえた。
「シンゾウ・・位置が分かった。東南の方向の上空300メートルで、停止しているわ。周囲はバリアで覆われている。そこだけ円球で光り輝いているの」
「分かった・・」




