戦局が更に変わった
「アマンばあちゃんが?」
「ええ・・そこから、皮と言うのだけれど、それが逃さない伸縮自在の素材で今も感車を構成している大部分の素なのよ」
「それが・・脳波と反応する・・?」
「正確には、脳波が発する微弱な振動を感知するものなのよ。それによって、これは浮遊もするし、海中にも潜れる。宇宙にだって行ける筈。今は地球外に出る必要も無いので、そんな事もしないんだけれどね」
「じゃあ、無敵じゃん、感車って」
アカネが眼を輝かすと、
「いいえ、だから未完成なのよ。その素粒子が、皮に穴が開き、逃げて行けばそこで終わり。この耐久度なんて誰も分かっていないもの」
「そう言う事か・・で?あたい達・・シン軍団の誰もが感車は見えているよね?ワクイ軍団に見えないのは何で?」
「おっと・・アカネはそう言う事に、疑問を持っていたのか」
シンは、シンタと同様にアカネの視点も鋭い事に眼をしばたたかせた。
「だって・・」
アマンが、
「そう、彼我の違いを知る事・・重要なものだわ。そこから探求が始まり、向上が生まれる。その違いは、確かに今まで言わなかった・・いえ、遺伝子の違いなのかも知れないわ。ワクイはそもそも突発性遺伝子では無い。ワクイ軍団もそう。ただし、その中で唯一私も見えるのは何故?と言う事よね、アカネの聞きたかった事は」
「あ・・アマンばあちゃんがあたいの言葉の先を読んで答えちゃった・・」
「つまりね、これが開発者の一員として、この素粒子って言うのは、眼を焼いてしまうのよ。でも、私はコンタクト・・言っても理解出来ないよね。網膜にそれを感知出来る遺伝子を組み込んである。この再生した体には、もう普通にそれがあった訳なのよ。その上で、もう言わなくても分かるわよね?アカネ」
「あ・・うん。ミネラル水なんだ『命の水』」




