第1章 俺達って何者?
「ああ、考えて見りゃ、さあ今から出かけるぞと言ってぽんとこの道具を渡された日にゃ、眼が点だったぜ。少なくても穴の中には、一切こんな奴らなんて居なかったしな、それに、地上に出る事もあったけどさ、パパッチやママリンと、それもたまに出かける程度だったしなあ」
「あたいは、殆ど外に出た事が無いんだけど・・」
「それは、こう言う危ない奴らがたむろしているからだろ。それに穴って結構広かったもんな。まだまだ遊ぶ場所も多かったし、かくれんぼも二人で良くやっていたよな、楽しかったもんな、それはそれで。湖もあるからそこで泳いだりさあ」
「うん、そうだよね、別に地上に出る必要も無かった」
アカネはその言葉を肯定するのだった。
「でもさ、ママリンを探しに行かなきゃって思った。パパッチは出かけたままだったし。そしたら、今からデラルクに食われる所だから、後は頼むって何なん?これはよお・・本当に無茶苦茶言いやがるぜ、パパッチもさあ。けど、パパッチは色んな事は一杯教えてくれたけど、格闘系の人種じゃ恐らく自分でも言っていたけど無かったんだろうな、やっぱりさあ」
「でも、愚痴ったって、パパッチはもう居ないじゃん、死んだんでしょ?」
「アホか、パパッチは不死身だ。死なねえよ、再生・復活細胞があるから、またその内に顔を見せるだろうさ、それが食われた相手によりけりで、すぐ復活するのか、或いは特A級の怪物だから、何年後になるかは知らねえけどさ。じいちゃんが、何となくそれは教えてくれていたんだよ」
そう言って、二人はやや草原がある、小高い丘に、さっき少女が切り刻んだ鰻風の生物・・これはミミッチと言うらしい。それを移動して来たのだろう、小型の乗り物・・これは、空中に浮かび、高速移動が出来るらしい。そこからバーナーを出し、焼いて食べていた。
その辺の解説をこの二人がこれからしてくれるようだが、何?この世界は、そしてこの状況はと言う所から現世界を説明すると、