第1章 進む
シンタが叫ぶ。しかし、こいつ・・バクダンはB級の中程度もある強い怪物だ。再生細胞で元に戻ろうとする。シンタは、更にソードを彼の場合も、3段階まで今は強度、大きさも変えられるらしい、そしてアカネのモードのようなこれは火花では無いが、光の束をぶつける事が出来る。叩いて柔らかくなったその皮膚を光の帯で切り刻む。アカネはそれを『こんがりモード』と言うもう自分でネーミングしたサーベルから発生する業火によって、焼き上げるのだった。
「お兄い、これ美味しそうだよっ!あたい、一切れ食べて見るっ!」
「ええっ!お・・おい、闘いの最中に、そんな」
しかし、アカネの食欲たるや美味しい物を見ると、そっちが優先するようだ。
肉片を切り取ると、途端に彼女は眼を輝かして、
「お兄い!これ、めっちゃ美味いよ!」
「おっ!そうか、美味いって事は、俺達のパワーが増すかも知れない。おう・・確かにあの実より美味そうな匂いが確かに漂って来たぜ。よおし、叩きながら切り刻み、焼きながら食う。反撃の余地なんて与えるものか、こいつに攻撃されたら、今の俺達には勝ち目がやっぱりねえかも知れないからな。なら、こいつには攻撃をさせない作戦だ」
「うん!」
こうして、シンタ、アカネの連携作戦は成功したのかも知れない。
「うわあっ!こいつ、俺達が先に食った実よりもまた一段と美味いぜっ!こうなったら、再生する前に切り刻んで食ってやる!もう腹のリミッターを俺も外したぜっ!」
バシン、ごおっつ!ぎゃああっつ!バシン、ドシン、ぱくぱく、ゴックン、バシンバシン・・『シバキモード』は、一切れと言っても、頭程の塊の焼肉を、3口位で二人は凄い勢いで食って行く。そして・・約2時間後。もうバクダンの体は殆ど無くなっている。だが、まだ死んでは居ないようだが・・?




