戦闘が変化した
「整列!礼っつ!」
シンタ達は慌てて整列し、啓礼をした。見事に連携がとれたものだった。
「良し・・きちんと出来ているよな、お前達」
シンゾウは満足そうに頷くと、アカネに
「なあ、アカネ。お前の兵士も、シンタ、リンドウ、ケンゾウの兵士達もだけど、命令には絶対服従であるし、屈強だ。しかし、会話は全く無いだろう?おかしいと思っているんじゃないのか?特にアカネ、お前はこいつらの脳内コントロールは可能か?
「ううん・・口頭の命令以外は全く駄目だよ。その点メバチックなら今は自由自在に操れるんだ」
「だな・・それに、知能の低い怪物の進路を誘導する事も出来るよな」
「うん」
「ワクイは、恐らく軍師的役割になる者の再生体を創造している途中だと思う。何故なら、今はただ単に自然発生した怪物共を自由に戦わせているだけ。勿論、俺達の存在と、父シンの復活を持って排除しようとしている部分もある。新に軍団を結成したのもその為だ。だが、今ではその怪物達にも邪魔され、俺達の排除もままならない状況だ。きっと、破壊的な武具を隠しているんだと思う」
「破壊的なって?」
「父シンが言うには、レーザー銃なのさ。火星、月で回収はして来て、もう父シンの時代にそれらの殺傷武器、戦争武器は破棄したんだよ。だが、ワクイはレンジと言う自分の複製を創出し、それをどこかに隠していたんだと思うんだ」
シンゾウは、レーザー銃をワクイの基地から奪って来た事を彼らには披露していなかった。しかし、遠回しに伝える事で、それを知らしめるのだった。シンタ達が驚く顔をした。
「ひょっとしてレンジって・・こう言う顔の男っすか?新に加わった総司令官とか言っているけど、レンダーって奴・・」




