地下では・・
後ずさりすると、そのキングの右腕は、さっと怪物達が走り寄り食って行く。
「ふ・・案外再生力だけは強い見たいだな。これは、9クラスの怪物を食った効果かな」
シンタには、余裕があった。ランク9の怪物を食ったキングの再生力を確かめたかったようだ。彼は、一撃もキングの攻撃を受けてはいなかった。キングもそれは分かっている。ケンゾウは別格だが、シンタの動きはとても速く技も多彩で、やはり今の自分では適わぬ相手だと。しかし、ランク9レベルの怪物を食った事で、明らかに自分の体力・戦闘力が上がった筈だった。しかし、全く相手にされない状況に唖然としていた。それは、自分の事を中心に思っているキングだが、シンタが数多くの戦いを経験し、更に地下に戻った事に意味があったものだとは、シンタ自身が気づいていないのだ。彼らの行動には必ず理由がある。しかし、当然だがそんな事をいちいち細かく説明するシン達でも無かった。シンゾウも同じである。
「何故だ・・」
ワクイが疑問を呈している。明らかにキングや、今リンドウと戦っているランガーの身体能力が上がったのに、圧倒的にそれでもシン軍団に押されている状況が読めないのだ。
シンタ達だって、自分自身の事等分かっては居なかった。しかし、戦闘を経る度に確かにシンタ、リンドウやここでは今別格の存在であるケンゾウの戦闘力も上がっていたのだろう。ワクイは、ランク10クラスの怪物達も食えと、キング、ランガーや、また新たに指名されたモッカン、ビリジーと言う将軍にもそれを指示した。しかし、ランク10の怪物達には、彼らは今の所全く歯が立たなかったのである。リンドウは、シンタに合図を送った。
「シンタ、ランク10の怪物達にはワクイ軍団は敵わないみたいだ。だけど、今度は食わせないようにしようや」
「はは、食われちまえってか!逆によう」
シンタが言うと、




