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者々共出会え!  作者: 白木克之
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原理論の違い

 その頃、地球上では軍師ワカナが、サポート的役目を充分に担っていて、特にケンゾウは、ランク9クラスの怪物達とも互角以上に戦っていた。しかもケンゾウが倒した怪物は、すぐには再生されなかった。ワクイがそこに着目をしている。


「ふむう・・ケンゾウ君は、別格の強さだな。こちらの兵器も、当初は通用した再生力を遅らせる手段も、だんだん、強い怪物が倒れた怪物を食う事で、更にシンゾウ君が言う所のランク分けの言葉を借りると、10も突破しているのだろう。キング、ランガーでは歯が立たなくなって来ている。では、キング、ランガーにその10クラスを突破した怪物達を食させて見よう」


 ワクイは、食性ピラミッドは、自分の意図で動かせるコマンドが必須だと思っている。つまり、再生軍団がその下に居る事だ。この食と言う原理こそが、ワクイの求める地球型再生生物、人類の未来なのだ。

 ワカナは、


「ケンゾウ、ワクイは貴方が倒した怪物達をキング、ランガーに食べさせようと思っているわ。彼は今貴方が戦っている怪物以上の対象をランク10だと思っているようだけど、倒せるわよね、今の貴方なら。では、自由に食させてあげなさい」

「うっす・・」


 ケンゾウは、その10クラスアップの怪物すら軽々と倒して行くのだった。そうなると、倒した怪物を狙い周囲の怪物達が走り寄って行く。そこへリンドウがコモリゴン空挺部隊で攻撃をする。さっと引いたところにキング、ランガーが先に食って行くのだ。当然キング、ランガー達のレベルはUPして行くのであるが、リンドウが、


「あの・・何でわざわざキング、ランガー達を強くしてやるんすか?敵に塩を送るって言葉が今浮かんだんすけど」


 ワカナに聞くと、


「私も良くは分からないのよ。でもね、リンドウ君。その食の効果は、私達と違うでしょう?摂り入れるそのものが違うのだから。彼らの知能が上がるとは思えないのよね、私の感覚だけど」

「あ・・そう言う事っすか・・成程。体が頑丈になれど、アホはアホかあっ!」

「誰がアホじゃあいっ!」


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