原理論の違い
「考えた事も無かった・・それに、自分では分からない事だよ、お袋、でもワカナは何故ここへ呼ばなかったんだい?」
「確かにそれも思ったわ。けど、念動力を使えるワカナと貴方達では少し違うと思ったのよ」
「ふうん・・つまりそんな感覚なんだね?」
シンがここで笑う。
「だ・・よな?ふふふ。そんな比較する対象も無ければ、自分が普通に使っていたものが他の者とは違うだなんて誰も思うまい。シンゾウ、俺は少し前にな・・アカネも良く聞いておけよ?」
「う・・ん」
アカネも、まだ何を祖父達が言わんとするのか分からなかった。
「俺自身もな、地上に出てお前達と一緒に戦おうと思っていたんだよ」
「え・?でも、親父達はまだ・・」
「ああ・・でもな、自分の体は自分でも良く分かっているさ。再生する前の若い頃だった自分の体力には既に戻っていると思う。そして、この不老不死の体によって以前には無かった超再生力もあると思うんだ」
「そうなのか!」
シンゾウは目を輝かせた。
「だがな、シンゾウ、アカネ。アマンが俺の話を補足はすると思うが、ここからの話を良く聞け。俺も、アマンに懇々と説明を受けた部分なんだよ。ぶっちゃけ言うな?俺は、シンゾウ、アカネに戦闘力で例えれば、遠く及ばない」
「え・・だって、じいちゃんは当時の最高兵士?コマンドだったんでしょ?」
アカネが即反応する。




