原理論の違い
「笑い事に聞こえてしまうわね、でも、細部まで貴方には理解する必要も無いけれど、つまり、ワカナ、アカネ、リンドウにはそれを利用し、増幅させる能力があると言う事よ。物質である限り道具であり武具でもあるのだけれど、シン、良く聞いて?」
「え・・ああ」
「ここから言う事は、先民族が行おうとした、新人類へのプロジェクトの中身なのよ、今は貴方と私だけが知れば良い。だけど、その不安の先に誕生するであろう、先の兵士とは組成が違う、コマンダー的役割を担う者達の存在の事なの」
「俺とアマン・・そして次代のシンゾウ、ワカナ、シンタ達・・孫は体の組成が違うと言うのかい?」
「ええ、概ねはそう思って良いと思う。私達も、このミネラル水を体に摂り入れた事によって、不老不死の体になっている。その事を持って、確かに我々が生きた旧人類とはその体の組成が違うのだから。私達は前世と言えば良いのか、再生する前からもこの水は飲んでいたわよね」
「ははあ・・そう言う事か。少し理解出来て来たよ。そう言う話を君がしてくれなかった事もあるが、敢えてそこを知らずともここまでは良かった訳だ。つまり、その組成が違う第三と言えば良いのか、俺達の体質変化と共に、兵団の組成は同じと思えば良い?のかな」
アマンはやっと表情を緩めた。
「再び、生まれ変わった私と貴方と兵団は、優良遺伝子の違いはあっても組成は変わらないと思うのよ。そして、不老不死と言うのも、この戦いによって兵団は一人として死ぬ事は無かった。再生もする事も我々と変わらなかった。でも、今言うワカナ、シンタ、アカネ、ケンゾウ、リンドウはもう第二世代の組成に、ミネラル水を摂り入れた新世代の者達なの。それに対して、ワクイ軍団は、再生細胞による形態の組成なのよ。だからそこを区別し、分かりやすいように、第Ⅱ生体と呼んでいるのよ。その第Ⅱ生体には、地球上に跋扈する怪物達も同じだと考えれば、そこで区分は出来るでしょう?そして、貴方も私も以前と同じだと考えても、この地球上での戦いには特化出来ないのよ。我々が再び武具を開発でもしない限りね」




