空から・・
そんな中でワカナが、シン、アマンに試して見たいので確認してくれと申し出た。彼女としては、シン、アマンの存在がとても大きくて、常に控えめな立場に居たのだ。それは、先に述べたシンの支柱的言葉が、自分の追随すべきものと自負するからだった。ワクイに、例え百万遍言葉を告げられても自分の心が動く事は無かっただろう。
シンゾウは、先のシンの指示で様々な所を探索中だ。子供達は、とてもたのもしく、力強くなった。また、アカネが本当に軍師的役割を担う事で、全てが機能しているように見える。シン、アマンもそれには安心している所だった。そこへ控えめだったワカナの今度の指名はどうであるのか・・
ワカナは、『命の水』で水浴した後、シン、アマンと久しぶりに地上に出た。リンドウにパルス信号を使い、ランガーを誘導するように告げてあった。見事にリンドウは、ランガー軍を推定200メートルの前方に誘導して来たのだった。
「こらああっつ!リンドウっつ!逃げてばかり居ないで戦えっ!」
ランガーは、非常にいらいらを募らせていた。リンドウは、絶対に銃弾の射程距離内に入って来ないのだ。そればかりか、上空から吹き矢でランガー自身を何度も突き刺した。リンドウの吹き矢は、ランガーの銃の命中率に匹敵していたのである。今はとにかくランガー達は一方的にやられているのだ。当然不死身とは言え、その都度体にダメージは受けている状態であった。リンドウは、そのランガーを平然と眺めながら、ワカナの伝達が入ると、
「ふ・・まあ、もう少し様子を見るか・・あ・・はい、ワカナさん」
リンドウが、さっとその時コモリゴン部隊を後退させる。ランガーが怒鳴っている。
「くっそおおおおっつ!また、逃げやがったなああっ!」
そのランガーの銃だが、その時ぽとりと手から落ちたのである。
「あ・・何でだ?」




