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者々共出会え!  作者: 白木克之
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空から・・

 ケンゾウにやられた兵士は、数時間は再生しなくなっていたのだ。その倒れた兵士を怪物達は食って行く。つまりここに来て、急激にランガー、キング軍団はその数を減らしているのだった。ワクイ軍団は補充兵が間に合わない状況に刻々と変化しつつあるのであった。


「むむむ・・何故だ?何故こんな事が起こっているのだ?」


 *ワクイには少し理解出来ない様子だった。

 *シンゾウ、シンタ、アカネは怪物に何度も食われた。しかし、再生を繰り返したのだが、ワクイ軍団は再生しなかったのである。この摩訶不思議な状態を理解出来ないのは、その疑問の言葉がうなづけよう。そして、リンドウも怪物に何度も食われているがその都度再生したのである。しかし、ケンゾウについてはその攻撃力と共に謎が多い、カイと言う犬種が、ケンと言う人種を食ったのである。そして、一度も怪物に食われた経験も無いと言う。なので傷等は瞬時に再生する事は、他の者より早いが、怪物に食われて再生する事はまだ証明はされていなかった。ただ、食われると言う事は、即ち負けると言う事だ。ケンゾウはシンタ達と合流後も尾を切られはしたが、負けた事が無いのである。明らかにこのケンゾウについては、遺伝子的変異が起きたと見るべきだとシンとアマンは考えている。しかし、それが表面立って出る事は無い。ワクイも全くケンゾウについてはこの時点で興味すら抱いていなかった。 

 この間リンドウ率いるコモリゴン飛行軍団は、そのエリアを広げ、他の地区の鳥類型怪獣とも戦闘を繰り広げていたが、見事にリンドウがコントロール・誘導し、怪物ランク上位の相手を吹き矢で落下させていた。その間にランク下位の地上型怪物達が食って行く。その怪物達はその上位の怪物を食う事でレベルアップし、今度はワクイ軍団にも襲い掛かるのである。当然シンタ軍団、アカネ軍団、ケンゾウ軍団にも怪物達も容赦は無い。襲って来るものの、リンドウが仕掛ける同様の攻撃によってバタバタと怪物達は倒され、待っていたかのように怪物達が、その一時的に再生出来なくなった怪物達を食って行くのである。こうなると無限再生は、ほぼ不可能となる。食うか食われるかが、この現世の戦いなのだ。誠にこれはシンプルなものであった。


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