第三幕 その1 反撃する!
「そう言う事なのよ、リンドウ君、制空権を握るのは大事な役目だわ、やってくれるわね?時間は無限にあるわ、これは双方軍団共にね。でも、それはワクイに先にやられる可能性もあると言う事なのよ。ワクイ軍団には、新たに将軍と言う役目のリーダー的存在の数人が再生され、新に加わっている見たい。そして、もうワカナ、アカネの脳破壊光源波は使えないわ。ワクイは、その者達に恐らくワクイが現在飛機を維持する動力と同じ、パルス信号を発生する装置を与えたみたいだから。つまり、貴女達の光源波を相殺する装置よ」
「え・・?じゃあ、あっちは装置まで作れるんすか?さっき、ロボットは作れないと言ったんじゃ」
リンドウが驚いた。
シンゾウは、
「作れるさ・・その程度ならだ。そこでデマルクが存在する意味が分かるかい?」
「じゃあ、デマルクが・・」
そこはシンが否定する。
「いや、違う。ワクイはロボット数体を持っているようだ。そのロボットを既に地球に送り込んでいるようで、デマルクから排出される金属を合成すれば、そう言う物は作れるようだ。そう言う事が少し明らかになったんだよ、シンゾウ、そうだな?」
「うん、あれ程否定していた科学力や、文明を持ち込んで来たようだよ」
「俺達は、その文明と言う物も今後の敵に?」
シンタが憂い顔に・・
「ふ・・所詮人間が創ったものだ。デマルクによって環境が出来上がったら、帝国を創出しようと目論んでいるんだから、ワクイにとっては、全てが自分の駒なんだよ。その上で、ワクイのその実体は、その昔で言うAIそのもので存在しているのでは無いかと思っている」




