第三幕 その1 反撃する!
リンドウがここでシンを初めて総指と呼び、聞いた。その呼び方が一番合っているのかも知れないと、シンタ達も思った。やはり彼の脳内も活性化し、飲み込みが早いのだ。
「今は、戦略を言えない。だが、リンドウ・・お前に指令がある」
「え・・はい。何すか?」
「お前は自分でも分かっているだろうが、俺の同胞であったリンの再生体だ。また、『命の水』によって、恐らく99.9%の遺伝子は書き換えられているだろう。ケンゾウも同じ。だが、ケンゾウは突発性遺伝子の犬のカイの遺伝子をも組み込み、ケンの再生体とはもはや言えないと思う。アマン、この俺の見解はそうだな?」
アマンは頷き、
「ええ・・ケンゾウ君の遺伝子の場合、その犬と人と言うDNAの組み合わせは、特殊なものだと思うのよ。故に私も知る過去の同胞ケンと比較しても、身体能力も段違いにずば抜けており、聴力、臭覚も犬並みに高い。そして力も強く膂力は、50人力に相当するでしょう。でも、夜目は利かないのよね。それは仕方が無いけれど、夜は逆に聴力、臭覚が貴方の力となる。そして、リンドウ君。貴方の源主は、特殊な波長の音波を探知し、且つ発信出来たのよ。つまり、貴方はコモリゴンを馴致しなさい。生体数は、約1万頭程度居ると推定されているから、過去に私達がオオコウモリ軍団を形成した時と同じ戦法を使いたいのよ」
「え・・俺・・そんな事が出来るかな?」
アマンはここでワカナ、アカネに向き、
「これはワカナ、アカネには出来ないと思う。そうよね?二人共」
「出来なかった・・知能の高いメバ(メバチックの略)ならどうにかなるけど、コモリゴンは私の指令を理解しない」
アカネが言うと、ワカナも
「何か、超音波とは私達の発揮できるものとは、違う種類であり・・私達のはその音源では無くて、光源とでも言うのかしら。つまりアマンさんに教えて貰った、電波と言うものに近いらしいの。リンドウ君は、だからその空気振動波・・音源の方だと思うのよ」
アマンは頷いた。




