第三幕 広陵の大地にて
「良く戻れたな・・ワカナ」
「うう、シンゾウ、アカネ・・」
シンの姿を見て、ワカナの眼から滂沱と零れる。シンゾウもしっかりと抱きついていて嗚咽を零すアカネの二人を抱きしめた。
少し落ち着いた所で、若い姿のアマンが、
「貴方がワカナね?私はアマン。驚いたでしょうが、一切この事は、貴女に情報は入っていないと思うの。シンの復活は、ワクイも感ずいたようだけど、殆ど地上には出なかった。意味は分かるかしら?」
「は・・い。再生されたと言う事は、恐らくこの地下内に秘匿されていた何かあったのでしょう。しかし、私はそんな事は気にも留めていないし、子供達に何としてでも再会したいと、そればかり考えて来ました。かなり時間が掛かったと思いますが、この悠久の世界ではそんな時間等の観念なんて関係無いかも知れませんが」
ワカナの言葉に頷きながら、アマンは更に言う。シンが嗚咽するアカネの頭を撫でている。
「この再会出来て泣いている貴女に、今言うべき事では無いかも知れないけれど、でも敢えて言うわ。ワカナ・・貴女は、ワクイの血脈では無いと思うのよ」
「ええっつ!」
シン、シンゾウ、アカネがびっくりする。
「ごめんなさいね、驚かせて。私は学者。そしてこの現在居る空間は、分析の出来る機能を持っている。再生兵士の肉片のサンプルもここにある。貴女の肉片は無くても、膨大な旧時代の遺伝子情報もあるのよ。その中の一人と合致したのよ。貴女が遺していた髪があったから」
「あ・・そう言う事ですね?まさか一瞬でそんな分析が出来るとは、驚いてしまったので」
「うふふ・・それはワクイでも不可能でしょうし、火星や月等には先端科学的なものは既に残っていなかった筈。ワクイは、自分が持っている旧時代の機器しか使えて無いのですからね」
「それを明言される根拠があるのですね?」
「そうよ。だって、シンがその時代に回収してきているからよ」
シンが、アマンに振り向き言う。




