そして変化が起こった
「おお。とうとう始まったか、一体では相当の時間が掛かっただろうが、無数のデマルクがまた元の大きさになっている。シンゾウ君のこれは功なのかも知れないね」
ワクイのこの反応を見ると、狙いはここにあるようだ。しかし、すさまじい争いであった。シンゾウの言う所のレベル7から8クラスの怪物達も居るように思えた。しかし、その怪物達をもデマルクは飲み込んで行く。その有様も凄かった。
「ふむ・・パワーアップしたようだね。まるでバキュームカーのようだ。ふ・・誰もそんな乗り物の事など知らないだろうがね」
ワカナにも分からない。しかし、現地球を勢い良く変えているのはデマルクのようだ。その跡地には平原が広がり、色とりどりの花が咲いて行く。確かにこれを見れば、ワクイの行動は現地球環境の改善に見えるだろう。そこに違和感は無かった。自分の行動と言葉が一致しているからだ。反面、全くぶれない言動と行動原理にも少し違和感を持つワカナだった。彼女が自立したと言える時、本来の能力が目覚めるのだろうか。この有様の中、残る最強生物が地球を蹂躙するのであろうかと彼女は思った。
この展開は、地下と地上の同時展開の模様となりそうだ。
ぱりん・・卵の殻が割れる音がした。きーーーーん・・シンゾウ達はその音に耳を押さえた。
「う・・うわ・・」
しかし、音はすぐに止んだ。そして、毛布に覆われた球状の卵が崩れて行く。そして確かに中に何かが立っている事が確認出来る。アカネが、
「ば・・ばあちゃんなの?」
その毛布の片方に飛びついた。シンタは、もう片方に・・
「シン・・じいちゃんなの?」
と。シンゾウがその後ろに立っていた。
毛布が取り払われる。中からである。




