そして変化が起こった
「どうした?アカネ」
シンタが聞く。
「お兄いには聞こえないの?ばあちゃんの声が・・」
「え!ば・・ばあちゃんだって?パパッチ・・ど、どう言う事?」
「そうか、アカネには真っ先に聞こえたのか、皆、俺の父シン、母アマンが再誕生するんだよ。今から」
「ええっつ!」
確かに後100年、200年後かは分からぬが復活すると言う祖父母の事は聞いていたが、まさか、それが今だとは思いもよらなかった事であった。シンゾウすらも驚く事であったのだ。
ピシ・・卵に亀裂が走った。シンゾウが慌てて毛布を卵にかけるのだった。毛布とは初めて紹介するが、シンゾウ達はずっと使用していたものだった。また、今更ながら紹介するが、シンゾウも含め全員は服を来ている。服と単に言うものとは趣も違うが、それは自分の皮膚が変化したものだと考えて良い。ケンゾウが毛むくじゃらだった点を思えば、それで納得出来ようか・・否、それは刻々彼らの食の影響によって変化しているので、*ここではそう言う簡略な説明にて
*彼らの究極モードになった時点で披露します。
毛布は父シンが旧時代に使用していたものだ。その時代には相当数が保管されていたと言う。今はもう残り少なくなっているが、シンゾウを含め全員がそんな毛布なるものを必要とはしなかった。ごろ寝で十分だからだ。
*何故毛布を掛けただけだが、ここに大きな秘密が隠されているのである。
*色々後から出て来ます。
*ワカナの気づいた事とも関連してきます
数時間が経った。今度は明確に、ごとごとと卵が揺れ出した。
「お」「う」
単語を発し、着目する彼らだった。
またその頃だが、とうとうデマルクの一体が、あるゾーンの壁を突破し、隣のゾーンに進出していたのだった。どおっと双方のゾーンから夥しい怪物達が入り乱れ、戦う様がワカナの眼に入っていた。ワクイが注目していたのは、むしろこの事であったのだろう。




