第二部 復活への道
「それって・・何時頃になるの?あ・・でも、そうか、時間なんて関係が無いんだよね」
「そうだな・・その頃とだけ言っておこう。でもそんなに前ではないさ。『命の水』の事はもう教えたよな?」
「うん」
「俺はここで誕生した。卵から生まれたんだ。母アマンの体から抽出した受胎した卵子を長い時間掛かって、それが少しずつ大きくなり、それが成長した形で俺は誕生したんだと父シンが言っていた。その赤ん坊には、この水とミネラル鉱結晶の砂だけで、つまり俺自身は育った。シンタとアカネが誕生する頃まではな」
「そうなんだ・・」
「そこから、父シンは、これだけでは栄養が足りないからと感車を使い、外の世界を見て回る。既にその頃の地球には、ワクイが空から撒いた再生細胞があちこちで繁殖を始め、デマルクが土壌改善を行いながら、発生した怪物達をどんどん吸収しながら、大きくなって行く過程も見て来たんだ。父シンは、擬ガジュマルの木の実を発見し、俺にそれを与えた。すると、俺が今までと違う活力が出て来たと言う事で、父シンは、説明もしたと思うが、思考では無く、天からの声が聞こえるんだと言うような人だったから、コモリゴン、ガラークと言うその怪物の中でも元自分が過ごしていた地球の生物の中で、最後にミミッチを発見して俺に与えた。つまり、俺が存在している現在・・この体が出来ているのは、この食事にあったらしいんだ。それが無ければ、俺は成長が止まり、生涯地底湖で過ごしていただろうと言う事だ。アカネとシンタがそれを知らずの内に怪物達にも食われ、再生する中で、幸運にもAゾーン、Bゾーンにはその栄養素となるべき生物が居た。そして食ったお陰でお前達は自然と今の成長が出来たと言う事なんだよ」
「そうかあ・・凡そ分かって来た所だよ・・」
シンゾウが、やっとその生い立ちを子供達に告げると同時に、音が聞こえた。
「あ・・何か通路から水が流れ込んで来る音がする・・」
シンタとリンドウが同時に言うと、
「えっ!動いたのかか!まさか・・こんなに早く?」
「え?何・・?」




