表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
者々共出会え!  作者: 白木克之
175/640

第1章6節 そして動き始める

 そこで、また数週間を過ごした。大量に摂取した地蛇が体内で消化され、血肉となるには時間が必要だった。そして、また地下に潜ったのである。『生命の水』『ゼニゴケ』『ミネラル砂』等を再摂取すると、途端にまた体が軽くなった。体内で完全消化されたと言う事だ。そこで、シンゾウは今回の経緯を説明した。


「と・・言う訳でな、思いのほか、リンドウの爆吹き矢の威力があった事と、その音が周囲の地生物を刺激した。ケンゾウは、鞭の捌きがとても良かった事と、シンタの舌切りも良かった。俺の目つぶし等は、もはや必要も無いタイミングだった事と、驚いたのはアカネだ。そのサーベルの炎は格別の威力だな。お前は、ガラークを大量に食っただろう?」

「え・・うん、大量と言うか、あたいにしたら、満腹では無いけど、ふふ」

「はは・・大食漢だと言う事は分かった。それだけアカネの胃袋は強いし、恐らくお前の再生スピードは比肩する者も居ないんだろうな、超抜だ。そのパワーある炎が功を奏した。全員の連携がこんなに機能するとは思っても無かったんだよ。予定は変更になった。それを余りある地蛇の捕殺と言う、思っても見なかったアイテムを得て、短時間で済むようなミッションで無かった筈だが、僅かの時間で回収すらも出来た。今度は、Hゾーンに行こうと思う。そこでは、異様な食中植物が蔓延っている。植物だと侮るな、その辺の怪物すら食らう凶暴なものだ。レベル6に相当するだろう」

「そこを進むんすか?」


 リンドウが聞く。シンゾウは首を横に振る。


「いや、ここではアカネ、お前が主導権を取れ、この植物を丸焼きにするんだ。そして、リンドウ、爆吹き矢を可能な限り吹きまくれ。短時間で今度は感車移動する。再びYゾーンにな」

「ええっ!また行くの?」

「ふふふ・・そうだが、異存があるのか?」


 シンゾウがにやりとする。シンタは、これは雄大な作戦だと思った。Yゾーンが未解明であるのに、何故途中で引き返したか。そこに意味があるように思ったからだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ