第1章6節 そして動き始める
アカネが言うと、シンゾウも
「そうなんだよ。だから、俺達は阻止する・・それが、俺達が地球に残された希望だと思えばどうだ?目標にならないだろうか?俺達も何の目標も無くて、この先進めないだろう?勿論、ママリンを探す事はその延長上にあるし、目的であるが、この先の攻略とは、俺一人では出来なかった事なんだ。だからチームが必要なんだよ」
「分かった・・パパッチがリーダーだから従うさ、勿論」
「リンドウ、ケンゾウ良いな?Ⅰ類と恐らくⅡ類の戦いになると思うぞ。お前達は、心を持たない相手と戦う覚悟を持たないといけない。姿、形は俺達と一緒だ。また、ワクイは過去世の父シン時代の者も再生しているが、お前達は恐らくB、Cゾーンに落とされたから、良かったのかも知れないな。他のゾーンに落とされていたら、チームには加われなかっただろう」
「え・・?それはどう言う?」
「うむ・・少なくても、このA~Cゾーンには地球が遺した食があったからだ。それが知らぬ間にお前達の変異細胞を押さえて来たんだと思う。その変異細胞の事は分かるな?Ⅱ型遺伝子細胞だと言う事だ」
「・・何となく・・じゃあ、俺達はそいつらと戦う訳っすよね」
「そうなるだろう。その為には、こちらも準備が必要となる。また戦略が必要となるんだ。また、デマルク型と言ったが、特級怪物は、俺が知るもう一種が居る。それは地下を掘る、モグモグと言う怪物だ」
「何か、名前を聞くと可愛いじゃん」
アカネが反応する。シンゾウは苦笑しながら、
「見ると、可愛いなんて表現は、恐らく吹き飛ぶだろうな、はは。つまりな、こちらは月型怪物なんだよ。地下に穴を掘る。その生活空間が地下なら、全ての問題は解決出来るだろう?住みやすい場所とは寒暖の差のある地上じゃなくてむしろ地下空間なんだよ」
「うん、そうかあ」
「ワクイが持ち込んだ地球以外の怪物を俺は2種知るが、それ以外は知らない。だが、こいつらが我々を襲って来る必然性は無いと思う。地球改造型ロボットのようなものだからな。しかし、邪魔者を排除する為のⅡ類人型人種は違うぞ、こいつらはマインドコントロールされている。それは分かるな?お前達が聞こえた来た天の声と言うやつだ、それによってワクイの手先になるからだ。お前達は、つまりワクイのコントロール下に置けなかった、恐らく思いもよらない計算違いだったと思っているんだ。これが、やはりこいつ・・ワクイも人間なんだよ。どこかにミスが生じる、だから不完全な生体だと、父シン、母アマンが言うのさ。その不完全な者が地球を牛耳る?どうなると思う?矛盾だらけの世界になるだろう?な?思わないか?」
「思うさっ!」




