表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
者々共出会え!  作者: 白木克之
146/640

第1章6節 そして動き始める

 シンゾウは頷きながら、


「父シンがここを発見したからこそ、当時最長300歳と言われた寿命が500歳まで延長された。だが、母アマンには間に合わなかった。けどな、シンタ、アカネ。ここでは父シン、母アマンも再生されている」

「ええっつ!」


 驚く言葉がここで飛び出した。


「後150年後には、お前達のような姿で蘇るだろう。リンドウ、ケンゾウ。お前達は違った意味で再生体だ。しかし、今のお前達を見ると、死と言うものは無いのかも知れないな。だからこそ、ここは完全秘密にならねばならないんだよ。分かるか?多くを今は語らなくても、俺の言っている重要度は認識出来るな?」

「うん・・今ではその順序って言う説明が分かる気がするよ」


 シンゾウは、デマルクによって復活した体が、今腹一杯水を飲み、そして、この砂粒をばりばりと食った後、彼等に異女事を話し続けた。そのシンゾウも、出会った時の倍以上のオーラが出ている気がした。

 シンゾウは、今は体力を蓄え、ここで採取すべき物を示した。ゼニゴケと言うこの地下道にあるコケと、湖ウナギと言う200年に一度深海からやって来る巨大なウナギを食えと言うのである。それはワクイが創出したものでは無い。地球は、やはり完全に絶滅した訳では無かったのである。微生物や、深海生物、藻類、原生菌、ウイルスやその他は残存しているのだと言う。その中でこの湖ウナギは幾多の試練さえも乗り越えて来た、超栄養価を持つ魚類だと言う。そして人類復活の鍵は、シン、アマンの復活にあると言い切ったのだ。150年・・いや、それはもっと早いかも知れないともシンゾウは言った。

 彼らには、今まで無かった目標と言うものが出来たのである。そして、シンタ達は毎日この湖に潜り、自分の限界深度を更新しながら、シンゾウとアカネはゼニゴケを探し始める。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ