第1章6節 そして動き始める
「ああ・・それは、自分の肉体創造の基になっている可能性がある。とっくにワクイの肉体は消滅している筈。しかし、その脳内のデータは複数のコピーによって継続されている。だが、それは既にワクイ本来の存在とは言えないだろうな。その考えだけを注力された旧時代が言う所の人造体=ロボットなんだろうな・と、思っているんだ」
「ロボット・・・」
「つまり、お前達が持つ、いやケンゾウは持っていないが、武具と言うやつだ。アカネのサーベル、シンタのソード、リンドウの長刀。つまり、人間が道具として製造したものさ。つまり、人造体なんだろうと言う言葉に置き換えようか」
「ワクイとは、つまりそう言う人造体っすか。人型では無いかも知れないと?」
ここでケンゾウが聞いた。ここまで余り積極的に言葉を発しなかった彼だが、今はシンタ達と同じく人型である。
「ほう・・そんな言葉が出るとは、ケンゾウ、お前の脳内は活性化したのかも知れないなあ。一番お前が適応した位だから、俺も父シンから聞いていた事を話してやろう。皆に言う。今座っているこの砂粒全てが、あるミネラル・・鉱物で出来ている。つまり完全結晶体となっているんだ。これを齧って見ろ。沢山じゃなくても良い。頭がすっきりする筈だ。何故なら、この湖の水に含まれる物が固まって結晶しているからなんだ」
黙ってそれを口に入れるシンタ達だった。
「うお・・何か頭がすっきりしたあ、そんな気がする」
「ふ・・地上に出る、つまりこの地下内だけでは得られないものが確かに地上にはある。しかし、ここだけではシンタ、アカネのように成長するには膨大な時間が必要となる。もう少ししたら、シンタ、アカネにもここでこの砂粒を与えるつもりだった。それにはな、シンタ、アカネ。ミミッチや果実、それにガラークも良く見つけた食材だと言えるし、お前達4人全ても食してはいるが、足りないものが幾つかある。それを摂り入れる事が重要なものの一つとして、まずは言っておく。そのもう一つがそのミネラルさ。頭がすっきりしたと言うのは・・つまりさ、脳内の活性化によってお前達の記憶、判断力、思考力が上がったと言う事だ」
「そうなんだ・・」




