第1章6節 そして動き始める
シンゾウが手招きをする。別に攻撃される訳では無さそうだと二人がシンゾウに近づくと
「うおっ!」
その2人の体が硬直した。一歩も動けなくなったのである。
「な!何をするんだよっ」
リンドウとケンゾウも声を上げる。シンタもアカネも驚いている。
「まあ、じっとしていてくれ。どうこうするつもりは無いものの、君達のような再生体が、この地球には結構居るようだからね。はっきり言って、とても相容れない者かも知れないから、少し君達を調べさせて貰うよ、悪く思わないでくれ」
「パパッチ・・」
アカネも不安顔。シンゾウは半時その状態で彼らを観察していたようだが、
その呪縛は解かれていた。
「ふう・・・ふう」
リンドウもケンゾウもまるで生気を取られたかのように、その場に座り込むのだった。
「な・・何故こんな事を?俺達を殺すつもりなら、あんたなら簡単にやれたっすよね?」
リンドウが溜息をつきながら言う。ケンゾウは、敵わないとは思いながらも、体を硬直させ、飛び掛かる体制をした。
「パパッチ・・この2人は、俺達の仲間になったんだよ?どうするつもりなの?」
アカネが聞く。シンゾウは、
「デマルクの体内では、分析・解析と言うものが機能しているようだ。全て眼の前にある物を飲み込み、体内で消化する。消化酵素と言うものが無数にその体内にあり、エネルギーになるものは、そのまま自分の体内に消化され、他は分別され、それぞれの胃に移動する。またそこで消化液によって吸収されるもの、排泄されるものになり、長い腸を通りながら移動するんだ。その工程は、俺も、君達も実は同じ構造なんだよ。それを今調べさせて貰った」
「ええっ!じゃあ・・デマルクと俺達が一緒って事?」
「ははは」
シンゾウは笑った。




