第1章5節 復活したシンゾウ
そんな会話が、シンタ達の知らない所で行われていたのだ。ここで、少しずつワクイの存在、目的が見えて来る気がした。どう見てもワクイと言う存在は、この現地球の救世主等では無い。自分の意のままになる再生地球帝国を創生しようとしているのだ。自らが神?王?そんな存在になろうとして。そして、不死身と言う永遠の命を持った者として。その欲望が全てなのだろう。
アカネにワカナから伝達があった。その場をしばらく離れるなと言う事だった。すぐシンタ、リンドウには伝わった。このAゾーンが今の所一番安全な所だと言う。
「でもさあ・・色々襲われて、また散々食われちまった所なんだけどさあ、ここが一番安全だって?なあ、アカネ」
「そうだよ、あたいはミミッチにすら最初やられたもん。でも、体内で美味しい匂いがしたから食ってやったもん」
「ははは、そうだったよな。それで、色々戦っている内にサーベルから火が吹くと言うのを覚えちまって、焼いたら何か香りが違って来たんだ、それで俺も食ったら、完全に味変したんだよな。それから主食になっちまった」
懐かしそうにシンタ達は言う。確かにケンゾウもリンドウも美味しいと思っているから・・しかし、このシンゾウとワカナの会話を思い出そう。ケンゾウの話題は出なかったのである。何となく、その辺に存在感が薄いのか、話の中で重要な情報で無かったのかは分からないが、今はこの4名が一緒に居ると言う事だ。大きな理由は無いのかも知れない。彼らにとって我が子が中心なのだから。




