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第1章3節 新たなエリアに向かう
「原点に戻ろうや、Aゾーンにな。俺達はそこから出て来た。お前達が知らない世界だろ?リンドウ、ケンゾウ」
「ああ・・勿論だ」
アカネが突然、
「あれえ、ケンゾウ。また尾が生えて来ているじゃん。なあ、お兄い、尾を切れば再生しないってママッチの言葉があったよね」
「ああ、それはアカネ、お前から俺が聞いたんだぜ?」
ケンゾウは、首を傾げて、
「ん?尾なら何度も食いちぎられたりしているぞ?逆に尾を食わせて、相手を倒した事も無数にある。変な事を言うよなあ、お前達はよう」
「ふうん・・つまり、ここの怪物達と、リンドウ達の再生体って言うのは構造が違うんだ」
「お前らと初めて出会い、戦って、それでアカネさん?の仲間に・・いや、これって主従関係って事か?今一度聞くが」
アカネはぶんぶんと首を振る。
「だからあ!あたいと一緒にやろって事じゃん。ただし、あんたはお兄い・シンタとリンドウの下にはつけそうにないじゃん。違う?何時でも戦う気満々じゃないの?」
「う・・それは」




