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悪役令嬢と十三霊の神々 ~悪役令嬢はどうしても町人Sを救いたい ~  作者: 冴條玲
第二章 魔神ルシフェル来襲 ≪永遠のロマンス≫
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【Side】 ユリシーズ ~あんまり感謝されるといたたまれない~

 あんまり、感謝されるといたたまれないわ。

 ごめんね、デゼル。

 私、あなたのこと大好きよ。


 だけど、あなたが宿したこどもを全力で確殺したのは、ほんとうは、私自身のためなの。

 感謝してもらう筋合いじゃないの。


 その子、もしかしたら、ネプチューン様の子かもしれなかったじゃない?

 ねぇ、デゼル。

 あなたにはサイファがお似合いよ。

 私、あなたとサイファのことなら全力で応援する。力になるわ。

 だから、ネプチューン様は私に譲ってね?

 私、あの方が好きなの。

 どうしてかしらね。

 ネプチューン様がユリア様を愛していたのは知ってる。でも、ユリア様は亡くなられたし。

 ネプチューン様が、ぼろぼろにされたデゼルを助けるついでに、犯っておくような悪い方なのも知ってる。でも、デゼルは落ちなかったわね? サイファが好きよね?

 そんな、絵に書いたようないい人なんてこの世にいるはずがないもの。

 ネプチューン様くらいの、清濁あわせのめる感じの人の方が私は好きよ。

 その悪さも魅力のうちっていうの?

 デゼルはどんどん綺麗に美しく生い立って、闇巫女の地位もあって、ネプチューン様に釣り合うから、私、本当は怖かった。

 ぼろぼろに穢されてくれて、本音を言うと、ほっとした。


 だからって、そう仕向けたわけではないわよ?


 たまたま、私に都合よく話が運んだだけ。

 デゼルがサイファを好きなのは、知っていたもの。

 こどものこともそう。

 最初から、絶対に産ませないなんて思っていたわけじゃないのよ。

 ただ、デゼル自身が望むなら、ね? 協力は惜しまないわ?

 デゼルに負担のかからない死呪文だけでもいいんじゃないかと思ったけど、確実を期すために煮沸してみた。

 身体の内側から煮沸とか、デゼルはものすごい苦痛だったと思うけど、私が痛いわけじゃないし。

 デゼル自身が確殺して欲しがったんだもの、いいのよね?



 うん、都合よく運んだ。

 デゼルとサイファは、ますます、想い合うようになったみたいよね。

 もう、ネプチューン様が割り込む隙間はないわよね?

 ふふ、はやく結婚してね? 結婚式には呼んでよね?


 デゼルがサイファと結ばれてしまえば、ネプチューン様の傍にいる美女は私だけ!

 私が誰よりも近くにいるわ?

 デゼルが取り戻してくれた、この美貌で落として見せるわよ。

 うふふ。

 私は皇子様がいいわ。

 庶民もいいところのサイファじゃなくてね。



 私、本当に、デゼルとはいつまでもなかよしでいたいの。

 男の好みが違うって、とっても、いいことだもの。


 デゼルも安心して。

 サイファがどんなにいい子でも、私、ついこの間までランドセル背負(しょ)ってたお子様に興味はないから。

 私達、きっと、末永くなかよしでいられるわよね。

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