表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢と十三霊の神々 ~悪役令嬢はどうしても町人Sを救いたい ~  作者: 冴條玲
第二章 魔神ルシフェル来襲 ≪永遠のロマンス≫
91/176

【Side】 エリス ~あの子は何なの~

★☆ 新連載のご案内 ☆★


同じ物語をサイファ視点で書いた新連載を開始しました。

https://www.alphapolis.co.jp/novel/153000069/781509349


タイトルが確定しなくて迷ってます。なんてタイトルがいいか、よかったらアドバイス下さい。

デゼるんが可哀相になるくらいコメディです。

サイファ編を先に読んだら、デゼル編の感動のクライマックスだいなしです。


――さいふぁ様は大真面目だよ! さいふぁ様の天然がものすごい渾身のラブコメディです。

「何なのよ!」


 ありえない!

 あのサイファって子、何なの!?

 お帰り下さいじゃないわよ!

 命懸けで守ろうとしたあの子に捨てられれば、おぞましい汚物を見る目を向けられれば、デゼルの心は絶対に壊れたのに……!


 何十人もの男と交わって、穢され尽くしたあげく、(はら)まされたデゼルのために命を捨てられるって、どういうことなの!?

 あそこは「女神様、汚らわしい淫売の魔女はどうなってもいいから、どうか、僕を闇主から解放して下さい」って、泣きわめいて私にひれ伏すところじゃないの!

 あの子が「近寄らないで、見るもおぞましいから」と言って、デゼルを冷酷に拒絶したら、デゼルとの約束通り、あの子を闇主から解放してやろうと思ったのに!


 デゼルがどうするか見物じゃないの。

 死にたいって、ホントに本気?

 どんな復讐だって思いのまま、世界を思いのままにする力があるのに、ホントに死ぬの?


 もしも、デゼルがその手でサイファを殺したら、最高に笑えたのよ。

 デゼルがホントにおとなしく死んだら、それはそれで笑えたし。

 だってそれって、デゼルったら、何のために地獄の十二日間を耐え抜いたの?

 サイファにおぞましい汚物を見る目で見られて、冷酷に捨ててもらうために?

 身体をバラバラにされるような痛みを覚えて、慟哭どうこくしながら、さぞや運命を、主神を呪いながら命を絶ってくれたわよねぇ?

 想像しただけでゾクゾクするわ。


 それなのに!


「デゼルが望むなら、僕の腕の中で死ねるよ」


 そう言って微笑んだあの子を見た時、ぞっとした。

 あの子、本気だった。

 デゼルが死ねば、あの子の命もないと承知で、穢され尽くしたデゼルを、迷いのない優しさと愛情を込めて抱き締めてた。

 一片の悲しみも、怒りも、恐怖も抱えない心で。

 あの子、狂ってる。


「そんなものは、デゼルに必要のない感情だからさ」

「――主神!」

「あれが、ルシフェルが君に与えなかった、愛情、思いやり、いたわり、優しさ、そういうもののすべてを備えた心の神髄だ。何よりも強く、美しい魂だろう?」

「あんたも狂ってる!」

「心から愛する少女を救うために、今は必要のない感情のすべてを制圧する、無敵の心が(かな)でる(たえ)なる調べを、美しいと感じられないなんて、君は本当に――」


 主神、その目はなに。

 私に向けるその目をやめて!


「哀れな神だ」

「なんですって!」


「――そうだとしても、ね」


 主神はすぐ、『その目』はやめた。

 そうよ、その目はやめて。

 災禍の女神に向けられる目は、憎悪、敵意、怨嗟(えんさ)、そして畏怖いふ――

 そういうものでなければ!


「ちょっと、主神、何するのよッ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ