第61話 悪役令嬢は災禍を封印する
「よく頑張ったね、デゼル。僕がレーテー、忘却を繰り返し、永遠に子供のままのピーターパンさ。さぁ、ご褒美の時間だ」
ふいに、可愛らしい子供の声と姿が降ってきて、水神モードが解けて、懐かしく思えるシステム音が、立て続けに鳴り響いた。
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オプスキュリテ公国の滅亡が阻止され、オプスキュリテ公国の民203,756名、トランスサタニアン帝国の民13,784名、他国の民705名の非業の死がキャンセルされました。
トランスサタニアン帝国の内戦が早期に終結し、トランスサタニアン帝国の民64,370名、他国の民487名の非業の死がキャンセルされました。
闇巫女デゼルに水神ウンディーネからの承認が与えられました。≪ 承認条件:救命 283,132 人 / 1,000 人 ≫
闇巫女デゼルに戦神アテナからの承認が与えられました。≪ 承認条件:戦勝:トランスサタニアン帝国 内戦 ≫
闇巫女デゼルに慈悲と忘却の神レーテーからの祝福と承認が与えられました。
神の祝福により、忘却【Lv1】が付与されました。
忘却【Lv1】により、選択した期間の自分の記憶を抹消します。
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無邪気なレーテー様が優しく笑いかけて下さって、その愛らしいお顔を見たら、私はほっとしたあまり、また、泣いてしまったの。
私は震える声で宣言した。
「忘却を【Lv10】に上げます」
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SPを1消費し、忘却【Lv2】になりました。選択した期間の他者の記憶を抹消します。
SPを1消費し、忘却【Lv3】になりました。自分の記憶を選択的に抹消します。
SPを1消費し、忘却【Lv4】になりました。他者の記憶を選択的に抹消します。
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SPを1消費し、忘却【Lv8】になりました。闇主や死鬼を解放します。
SPを1消費し、忘却【Lv9】になりました。状態異常『災禍』を解除します。
SPを2消費し、忘却【Lv10】になりました。神に与えられたスキルを選択して封印します。
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「忘却【Lv10】――災禍を封印します」
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封印したスキルは二度と解放できず、リセットの対象外となりますが、本当に封印しますか?
≪はい/いいえ≫
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「はい」
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災禍【Lv10】が封印されました。災禍の女神エリスの祝福が消滅しました。
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「おつかれさま。デゼルは強い子だね。そんなになっても、まだ、たくさんの人が救われたと知って、嬉しそうな顔をした。他人に優しくなれるのは、自分に余裕がある時なんだ。デゼルは本当に強い子だね。だけど、フラフラだよ。僕に構わず、サイファのところに帰っていいからね」
レーテー様が優しく労ってくれて、また、涙が零れた。
「レーテー様、ありがとうございました。この御恩は、一生、忘れません」
私が深く頭を下げると、ぷくくと、レーテー様が笑った。
「僕の方が忘れそうだけどね! 忘却の神だし!」
そうだった。
顔を上げて、私も少しだけ微笑み返した。
神様はみんな、とても、優しいの。
「時空【Lv7】――目標、サイファ」






