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悪役令嬢と十三霊の神々 ~悪役令嬢はどうしても町人Sを救いたい ~  作者: 冴條玲
第二章 魔神ルシフェル来襲 ≪永遠のロマンス≫
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【Side】 主神 ~魔神ルシフェル来襲~

「あらぁ~? 主神ったら、あたしに黙って、面白いことしてるじゃなぁ~い?」


 くそっ!

 あと五ヶ月、気がつかないで欲しかったんだけど、たぶん、もっと前から気がついていたんだろうな。


「やぁ、久しいね、エリス。そうでもないよ、デゼルはまだ子供だ。もう少し、育ったら面白くなると思うけど?」

「嘘おっしゃいよ。育つ頃にはゲームが終わってしまうじゃない」

「まさか、デゼルが集めた承認はまだ三つだよ?」


 災禍の女神エリスがにやりと笑う。


「ん、ん~? でもぉ、私は六霊の祝福を集めたプレイヤーなら、祝福していいことになってるんだぁ♪」

「そうだけど、しなくてもいいんだよ? 神様としては、デゼルが十三歳になってからの祝福にして欲しいんだけどなぁ?」


 私は手ぶりで、アフロディーテに「行け!」と指示した。

 アフロディーテが緊迫した様子でうなずいて、姿を消す。

 その様子をエリスはしっかり、視界の隅にとらえたようだ。


「えぇ~? 主神、アフロディーテとマルスの加護である『夜明けの守護』くらいで、あたしの災禍を止められるつもりなのぉ?」

「いやぁ、そう思うなら是非、守護がかかるの待ってくれない? 止められるか止められないか、試してみようよ」


 勘弁してよ、マジで。

 デゼル、ここまですごく頑張ってきたのに。

 すごく上手く行っていた。

 ハッピーエンド目前だったんだ。


 そのすべてが、ここでエリスに祝福されると台なしなんだよ。


「ん、ん~? どうしよっかなぁ。――ねぇ、パ・パ♪」


 げっ!


「ルシフェル!」


 もぉヤダ!

 来ると思ってたけど、パパまで来ちゃった。

 長い黒髪をたなびかせて、魔王、降臨しちゃった。


「いいじゃないか? 『夜明けの守護』ごと壊しておいで。主神の気に入りの玩具(オモチャ)だ、念入りに――その意味がわかるね? 可愛いエリス」

「はぁ~い♪ 天使のような顔をしたあの子が、ノアの大洪水を引き起こすくらい念入りに、ね。嬉しいわ、六霊の祝福を集めた獲物なんて久しぶりだもの。こと、四元の祝福をもらった獲物はそそるなぁ♪ 破壊力が違うのよね」

「ねぇ、君達って、なんでそんなことしたいの。デゼルを壊して何か面白い?」


 すごく面白そうに、ルシフェルが笑った。


「おまえの表情(カオ)が面白い」


 ちょっと、何それ!


「そうだな、守護がかかるのを、ただ待つのも退屈だ。ゲームをしようか、主神。私の可愛いエリスを止めてみろ、おまえ達が私達を退けたら、獲物が十三歳になるまで待つとしよう」


 くそッ!


『十一霊、主命に応えよ!』


 アフロディーテを除く十一霊に召集をかけてみたけど、マルス、レーテー、ユースティティア、メティス、テュケー、アテナ。

 今、動けるのは六霊か、きついな。

 エリスの相手をさせるなら最低で八霊、なるべく十霊ほど欲しいんだけど。


「ルシフェル様が、先に現世の方にちょっかいをかけて、あとの五霊は、手が離せんようです」


 マルスが鬼気迫る声で教えてくれたよ。


 やってくれるじゃないか、ルシフェル!


 現世の方、ちょっと、おかしいなとは思ってたんだ。

 天災やらパンデミックやら、世界中が大混乱して、世界大戦が起こりそうな一触即発の状況なんだよね。

 神様が全知全能なのはワールド内での話。

 異世界の魔神であるルシフェルの介入があると、わけわかんなくなるんだよ。


 そして、私は十二霊に力を分け与えたんだけど、ルシフェルはエリス一霊に全ての力を注ぎ込んでる。

 たとえ、ここが私のワールドで私達に有利であっても、六霊でエリスの相手をしようなんて無茶な話なんだ。


「なるべく止めて、だけど、滅ぼされないことを優先!」


 私が六霊に指示を与えると、ルシフェルが麗しい魔物の笑顔で言った。


「エリス、適当に遊んでおあげ。飽きたら獲物を狩ってこい」

「はぁい、パ・パ♪」

「さぁ、来るがいい。久方ぶりだ、愉しませてもらおうか、主神」


 私がルシフェルを撃退できれば、エリスなんて怖くないんだよ。

 エリスがいくら強いと言っても、私の相手にはならない。


「私は全然、楽しくないよッ!」

「そうこなくてはッ!」


 ルシフェル、ほんとキライ!

 神の雷がぶつかりあって、バヂン! と衝撃音がした。

**――*――**

  頂いたご感想

**――*――**


★☆ しき様より ☆★

エリス様、ルシフェル様の初登場回! こんにちは!! 嫌な予感がするよ!!!

と思っていたら、案の定デゼルさんにちょっかいを掛けに行くご様子…

やめたげてよぉ…


この回で何気に謎が多かった主神様の情報がちょっと呈出されてきて嬉しかったです。主神様が十二霊に力を分け与えているのは、各神毎に役割を分けているからなのかな? と思いました。

どれくらいの量の神にどの程度力を分け与えるかは自分で決められるのでしょうか…? より分散した方が負担が少なかったり…?

しかし、それに対してルシフェル様はエリス様に全投入…そりゃあ不利な訳です。神霊合体☆とか出来ないかなぁと思いましたが、それだと別ジャンル作品になってしまいますね…


★☆ 作者より ☆★

ご挨拶ありがとうございます、こんにちは!!


主神が十二霊に力を分け与えているのは、みんなでワイワイ派の主神は、賑やかな方が楽しいかなと思ったからだそうです♪ ← そんな理由(=∀=)

何羽の天使にどの程度の力を分け与えるかは主神の思いのままに制御できます。


というわけで、実は主神の配下の友神達は天使です(*´▽`*)b


天使って書いちゃうと真っ白で翼があってというイメージになりそうなので、神霊ってことにしているのですが。

そして、すなわち、エリス様は悪魔ということに。


脱線しました。


なんだかんだ、ここ主神の世界(ワールド)なので、主神が本気を出せばルシ様に敵わないことはなく、エリス様がいくら強いと言っても、主神の手にかかれば簡単に滅ぼせます。(主神やルシ様は強さが桁違い)

だけど、主神はお人よしだから、なかなかルシ様とエリス様を滅ぼす覚悟が…

魔神と悪魔とはいえ、二度と会えなくなったら寂しいなとか…(´;ω;`)


マルス「……主神、たいがいにしてもらえませんかね…………」

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