表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢と十三霊の神々 ~悪役令嬢はどうしても町人Sを救いたい ~  作者: 冴條玲
第一章 悪役令嬢はナイトメアモードを選ぶ
48/176

第34話 悪役令嬢は町人Sと二人で出国する無茶はしなかったけど

「そういえば、サイファ様の誕生日はいつ?」

「7月27日。デゼルは?」

「9月7日」

「乙女座だね、デゼルらしい」


 サイファは獅子座なのね。

 もっと、おとなしい星座のイメージだったけど、でも、よく考えてみたら獅子座でも違和感ないかも。

 ジャイロとも、ガゼルとも、(ひる)まずに対決できるんだもの。

 サイファの誕生日、知ってたらお祝いしたのになぁ。

 少し、遅れてのお祝いでもいいのかな。


「サイファ様、誕生日はどんなお祝いが嬉しい?」

「デゼルがいてくれたら、嬉しい。時の神殿まで一緒に歩いた日だったから、楽しかったよ。デゼルは?」


 今、私達はカモメが飛んでいたりする海の上。

 さすがに豪華客船とはいかないけど、客船に乗ってトランスサタニアン帝国の港を目指しているの。

 三日の船旅になる予定で、今回はジャイロにも一緒に来てもらったんだけど、客室で(うな)ってる。船酔いよ。


 ガゼルが知ったら怒るかなぁ。

 サイファと二人で出国するような無茶はしないようにと言われて、ジャイロと一緒の三人にしたんだけど。

 ジャイロがよもや、船酔いで戦力外になるとは思わなかったのよ。


「私も、サイファ様が傍にいてくれるのが嬉しいな」


 客室に戻ると、私はガゼルへの手紙の続きに取りかかったの。

 なるべく、対面で伝えるつもりだけど、対面だと、伝えないといけないことを漏らすかもしれないから。


「読んでもいい?」

「うん」


 少し目を通したサイファが、目を見張って辞書を手に取った。

 サイファ、本格的に読んでくれるのね。


 私も辞書を頼りながら、何時間もかかって下書きしたの。

 船上じゃ字が乱れるから、戻ってから書き直すつもりよ。


「デゼルって、ほんとにすごいね」

「どうかな、サイファ様の目から見ても、ガゼル様に失礼じゃないかな」

「僕だったら、こんな手紙をもらえたら嬉しいよ。――だけど」

「よかった。――だけど?」

「余計に、つらくはなりそうかな」


 ほどほどにねって、サイファが頭をなでてくれた後、ジャイロの様子を見に船室を出て行ったの。



  **――*――**



 ジャイロがおえぇえええってなってたこともあって、無事にトランスサタニアン帝国の港に辿り着くと、時の精霊との契約だけ済ませて、私達はいったん、クロノスで闇神殿に戻ることにしたの。

 この先はさすがに、ジャイロが本調子じゃないと危ないもの。トランスサタニアン帝国は今、皇帝と皇太子の悪政の影響で、とても、荒れているの。


 戻るとすぐ、私はマリベル様にあるものを頼んだの。

 サイファに喜んでもらえるといいんだけどな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ