表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢と十三霊の神々 ~悪役令嬢はどうしても町人Sを救いたい ~  作者: 冴條玲
第一章 悪役令嬢はナイトメアモードを選ぶ
28/176

第18話 悪役令嬢は夏休みのグループ研究をたくらむ

「先生、自由研究はグループでやってもいいですか?」

「ああ……、まぁ、いいよ」


 よし、と、私は両のこぶしを握り締めて気合を入れた。


「一緒にやろうね、サイファ様」

「うん」


 頬杖をついて私を眺めていたサイファが、優しく笑ってうなずいてくれた。


「あと、ジャイロとスニールも誘うつもりなの」

「……え?」


 ホームルームが終わると、私はさっそく、ジャイロとスニールの席に向かった。


「ジャイロ、スニール、夏休みの自由研究は決めた? まだなら、一緒にどうかな」


 二人とも、ぽかんとして私を見た。


「は?」

「オレは、別にいーけど」


 ジャイロの返事に、例によって、聞いていたマリアが驚いた顔でまくしたてた。


「ちょっと、デゼル、どういうつもり!? 男の子ばっかり誘って、サイファ一筋じゃなかったの! しかも、スニールなんか誘うとか」

「好きなのはサイファ様よ。だけど、マリア、今の言い方はよくないと思う。私がスニールだったら悲しくなる。私にとっては、スニールもマリアも同じクラスメイトよ。マリアも一緒にやる?」


 マリアまで、ぽかんとして私を見た。

 聞いていたクラスメイトが、ぼくも一緒がいい、わたしも一緒にやる、と、どんどん集まってきた。

 『なかま』になってたジャイロとスニールには参加してもらいたかったんだけど、まぁ、みんな一緒でもいいかな。


「私が決めるテーマでいい人は、誰でも、仲間に入っていいよ~」


 夏休みになったら、闇神殿前のあずまやでやるからと、待ち合わせを決めて、いったん解散した。

 予定よりも参加人数が多くなっちゃったから、テーマと進め方を少し考え直すつもりよ。


「デゼル、何をしたいの?」


 二人になると、サイファがすごく不思議そうに聞いてきた。


「トランスサタニアン帝国の第二皇子ネプチューンに会うために、何ができるか、サイファ様とジャイロには、一緒に考えて欲しいの。みんなには、水神様へのお願い事を」


 今、マリベル様にお願いして、水神の加護を授かったのは公子様にできないか、動いてみてもらっているところなの。

 私はそうでなくても闇巫女だから、あんまり、私ばかり力を持っていると知られて、祭り上げられたくないの。

 かといって、水神の力を隠すなんてもったいないもの。

 三人寄れば文殊の知恵。

 一人で考えるより、みんなで考えた方が、きっと、いいと思うの。

 夏休みの自由研究だから、みんなのお兄さんやお姉さん、お父さんやお母さん、おじいさんやおばあさんにも手伝ってもらって、水神の加護でみんなが幸せになるために、どんな方法を取ればいいか、一緒に、考えてもらおうと思って。

 私が考えたんじゃ、雨乞いとか、嵐や津波からみんなを守るようなことしか思いつかないけど、もっと、方法はあると思うのね。


 お願い事の方針が決まったら、模型みたいなものや発表用の調査資料まで準備すれば、『みんなの自由研究』になるよね。



 あと、そんな場合じゃないんだけど。

 マリアって、ジャイロのことが好きなのかな?

 だって、ジャイロが参加するなら、マリアも参加するっていうのよ。

 だから、私に絡むとか?

 そうだったら、協力してあげるのになぁ。他人様のコイバナは蜜の味よ。ふふふ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ