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祥之るう子様からの贈り物【3B】

挿絵(By みてみん)


3.ユリシーズ


ユリシーズさんは、私が作中で最初に「この子が一番好きかも」と思ったキャラでした。ユリシーズさんは、すごく人間くさくて、「この子は私の中にもいるな」と思えるくらい共感できるシーンがあったからです。

ユリシーズさんがネプチューン様に会って恋におち、どんどん闇幽鬼のレベルが上がっていく回は、私もハワワワ……と思いましたが、でも恋をしたときに、自分の顔の半分が火傷痕だったら、女の子なら誰でも絶望するし、それと同時にデゼルさんとの約束に全力ですがると思うんですよね。

しかも生涯3回しか使えないのに、1回使いましたなんて聞いたら、そりゃ闇幽鬼もレベルアップしちゃいますよね。

この子は、本当に「女の子」だし、実に人間らしいなって思ったんです。


そしてユリシーズさん視点のお話で、ユリシーズさんが語ることは、納得と同意の連続だったんです。

ユリシーズさんが自分に利があるから、お腹の赤ちゃんを殺したこと。自分の子供をネプチューンの息子として確立していたい、我が子の人生の揉め事の種は消しておきたいという気持ち、全くそのとおりだと思う!  わかる~!  って叫びたいくらいでした。


【Side】 ユリシーズ ~深刻なツッコミ不足~

(私がこれを書いている現在で最新話です)

でのユリシーズさんの心配も至極全うで。

自分と子供を守ってもらいたい気持ちがあるからデゼルさんに生きていてほしい。

自分たちを守るために、無謀な戦いにも身を投じかねない弟のためにも、デゼルさんという強い力の庇護下にいたい。

これも至極真っ当で、家族を守りたいと思えば当然の考えなんですよね。

そして何より、ユリシーズさんはちゃんとデゼルさんのことを、親友としても心配してるんですよ。デゼルさんにしっかり感謝もして、尊敬もして、親友として大切にしてる。

きちんと義理も人情もあるわけです。

これ、普通の物語の登場人物だったら、第一に「親友であるデゼルが心配」第二に「デゼルの庇護下にありたい」くらいの考え方で描かれる場合が多いと思うんです。でも、ユリシーズさんは第一に「デゼルの庇護下にありたい」を明かしてるわけです。

この辺がすごく好感がもてるんです。

これって、私の思い込みだったら申し訳ないのですが、ユリシーズさんが、世の中で「汚い」と言われるような、自己中心的な感情や利己的な考え方を、しっかり受け止めているってことだと思うんですよね。自分は輝かしく美しい聖人のような人間ではない、と、きちんと理解して、自分の全てを受け止めているというか。

デゼルさんのような自己犠牲の強い聖女(デゼルさん本人はそう思っていなくとも、周囲から見たら本当に聖女だと思います)が隣にいて、ここまで自分の利己的な部分を受け入れているって、すっごくカッコイイと思うんです。

それに、そんなに「ネプチューン大好き! もう夢中!」ってわけでもないのが、ここで明かされるじゃないですか。「ケイナ絡みじゃ、ネプチューン様はアテにならないのよ」っていうこのコメント。

すごい冷静に好きな男のことも分析できてるじゃないですか。

ネプチューン様のことを盲信してるわけじゃなく、自分と子供のために利用している節すら感じるこの姿。リアルな母親像であり、めちゃくちゃ頼りになるお母さんかつ姉御だと思うんですよね。

組織に一人は必要な人材。それがユリシーズさんだと思います!

女性キャラの中では、デゼルさんと並ぶるうさんの大好きキャラです~!



☆ 返信 ☆


すごい! すごい分析力…!(; ・`д・´)

ここまでの分析は作者にさえできないと思います!

感謝感激です✨

闇幽鬼(スペクター)ユリシーズと闇巫女デゼルは闇の神(オプスキュリテ)の両翼、対極の鬼女と聖女でありながら、どちらも強い存在感と魅力を放つ公国の守護神として書きたかったので、気に入って頂けて嬉しいです♪ヾ(´∀`*)ノ


ネプチューンに初めて会った頃のユリシーズはまだ十五歳、思春期真っ盛りだったので、憧れの皇子様に夢中にもなったのですが、それから十年が経ち、子供が生まれて三歳にもなる頃にはお母さん逞しくなりそうだなって。笑。

待てよ、二年後(子供が生まれて三歳になる頃)のデゼるんが逞しくなっているかと想像すると… じゅ。の方が強くなっていそうな…

じゅ。の同い年のお友達にいじめられてしまうデゼるんを、じゅ。が果敢に守ってくれそうな気がしてしまいます!?(; ・`д・´)

ぬ?

母親になれば誰でも逞しくなれるわけではない気がしてきましt(ry)


方向性もセンスもバッチリなるう様の分析ですが、ユリシーズの強さはるう様の想像以上かもしれません✨

『輝かしく美しい聖人のような人間』なんてものはいないと切って捨て、自分だけでなく、デゼるんもそれに該当しないと見抜いています。まさに、るう様が分析して下さった通りの『めちゃくちゃ頼りになる姉御』です。

現実主義者にして超しっかり者なユリシーズの目に映るデゼるんは、『頼りない妹分』『私が守ってあげないと駄目かしらねこの子は』『サイファでいいの? いいの? …いいんだ…』などなど。

デゼるんが性善説なら、ユリシーズは性悪説。

「自分が一番かわいいのはふつうでしょ? 私だけじゃないわよ、デゼルとサイファはあれは抜けてる。間違って人に生まれたハムスターかしらね、足りないのよ二人とも。あの二人を人間枠で考えてはいけないわ」

「自己犠牲? デゼルのはそんないいものじゃないわ。さいふぁ様だ~♪ 喜んでとてとて、まんまと罠にかかった哀れなハムスターよ。足りないのよ。誰に襲われるかわかっていながら、『怖いから近づかない』って何なの。デゼルは闇巫女様なのよ? 『山賊なんて皆殺しにしておしまい!』と、事前に鶴の一声で命じていれば、いともたやすく潰せていた惨事なのに、ああもう、見ていられないったら! あの子は足りてない、足りてなさすぎる」

京奈ちゃんがエリス様の手の平の上でころころ転がされるのを見ていられなかったるう様に通じるものが…!

「ちょっと、デゼル! あなた、そんなんじゃ誰にでもとって食われるわよ!?」

じゅ。のお友達の三歳児に威嚇されてびびるデゼるんを恐れるユリシーズ様ではありません!( ゜Д゜)9


ユリシーズ様に言わせれば、悪人とは、利己的な考えを持っていようがいまいが、悪事を実際に働く無法者のことなのです。(利己的なのは生き物の本能、それで断罪するとかイミフメイと考えます)

すごく合理的で公正なジャスティス。

闇幽鬼ユリシーズ様こそは、闇の神(オプスキュリテ)の名のもと、正義の裁きを司る神威の代行者様なのです…!(`・ω・)9

だが、イケメンと金持ちには甘い。 ←


世紀の悪女かのような立ち位置のユリシーズ様が、実は、義理も人情も優しさも備えたカッコイイ姉御であること、見抜いて頂けて嬉しいです✨ヾ(´∀`*)ノ


たいへんに読み応えのあるご感想を、ありがとうございました!



◆ 蛇足 ◆


邪神の介入があったため、デゼルのお腹の子はネプチューンの子で、生まれていたら大変なことになるところでした。

京奈ちゃんが激怒するのはもちろん、お子様ご本人のストレスがマッハ。

「どうして、第一皇子である僕が淫売の魔女と平民の子として、クズみたいな連中に蔑まれていなければならないんだ! 僕の父親は平民なんかじゃない!」

自分を認知しない皇帝が憎い。

認知されて自分が得るべきだったすべてを得ている異母弟ルーカスが憎い。

平民の分際で彼の憎悪を否定し、たしなめようとする養父サイファも憎い。

皆殺しにしてやる! くらいの勢いで、スペックも高いので魔王に育って世界を滅ぼしていたのではないかと…。

(999界を滅ぼしたエリス様が耳元で甘く優しく囁きます…)


サイファを騙し討ちで毒殺して、その罪をネプチューンになすりつけ、

デゼルを煽るためなら、弟妹がいたら平気でそれも殺してネプチューンがやったと訴えるのでしょう。

ルーカスも殺して、ユリシーズに「ルーカスの悲鳴が聞こえて見にきたら、お部屋から京奈様が…」と怯えた様子でささやく、そんな、災厄の邪神の申し子に育ってしまいそうな…。


シナリオの強い流れもあるので、デゼルとユリシーズは京奈ちゃんに討たれて、ネプチューンも命を落として、京奈ちゃんを手玉に取ったネプチューン・ジュニアが真魔王として世界に君臨する、何の救いもない漆黒の惨劇の予感が。


真に世界を救ったのはユリシーズ様かもしれません。

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