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あるふぁ様からの贈り物【1】

挿絵(By みてみん)


『悪役令嬢と十三霊の神々』完結おめでとうございます!

正直な話、当初私はデゼルの事があまり好きではありませんでした。

あまりにデゼルの思想が清らかで、まさに京奈が雪乃に抱いた感情の様に、きっとこの子にも仄暗く思う事はあるのではないのだろうか? 偽善なのではないだろうか? 

そう疑ってしまっておりました。

しかし、物語が進むにつれて、その想いは変化して行きました。

丁寧に綴られたエピソードを重ね、デゼルの輪郭がハッキリとしてくると、そこには心の底まで清らかなデゼルが居ました。

なぜこの世の悪意を無くしたいと考えたのか、その理由が本当にデゼルらしくて、そこにはどこも偽善や仄暗い感情なんて一片もなくて最初の印象から180度変わりました。

デゼルならそう考える。そう思えるだけの根拠がこの物語にはありました。

デゼルの活躍や苦労は人々に知られる事はないかもしれませんが、ここに心を大きく揺さぶられた人間がいます。

デゼル本当にありがとうございます。お疲れ様でした。絶対に幸せになってください。

この物語は、悪役令嬢物でありつつもバトルの要素も組み込まれており、とても奥行きの深い物語でした。

一人ずつ神様達の承認や祝福を得ていくシステムがとても分かりやすかったです。

そして出てくるキャラクターが皆個性的で魅力に溢れておりました。

色々と語りたい事が山のように出てくる、こんな素敵な物語に出会う事ができてとても幸せです。

今後も冴條れい様の作品を心から楽しみにしております。

作者の冴條れい様に最大限の感謝を込めて。



☆ 作者より ☆


率直なご感想、ありがとうございます✨(*´▽`*)

この作品の第一話、あるふぁ様のような印象を持った読者様を振り落としてしまう内容なのが長らくのネックだったので、読み進めることで、初期の疑念が払拭されていく構成だということに言及して頂けて、とても嬉しいです。


雪乃(デゼルの前世)がひきこもりであることは最初からわかっているので、「何があってひきこもりになったのかな? それを願うからにはこんな感じのことかな?」というアタリをつけて読み進めて頂ければ本望、第一話で『正しい願い』ではなく、正しくない『ひとつめの願い』だけが紹介されているのはこのためです。

雪乃がひきこもりになった理由が明らかになった時、

「自分ならどうしただろう」

「自分の親類縁者が雪乃のような逆境に立たされた時、どう助けてあげることができるだろう」

何か、この物語をきっかけに、必要な人達の間でそういう意見交換が行われるようになったらいいなと。



ところで、悪意が拭い去られた世界というのを、みんなが自我をなくした機械みたいになってしまう世界と考える人が結構いるようなんですが。

悪意がなくなることと、自我や個性がなくなることとは別のことだと私は思っています。

権力者が定めたルールに杓子定規に従うことは『善良さ』とは微妙に大きく異なりますよって、わからない人が増えているみたいで。(ルールを定めた権力者が邪悪だったら、目も当てられません…)

言動の動機が自他の健康と幸福を願うものであればこその『善良さ』。

デゼルの願いはたとえば、すべての人に、悪事を悪事と認識できるだけの知性が備わり、悪事を恥じるだけの良心が備わり、他人の心を感じ取りたくなくても感じ取ってしまう精神感応の能力が備わることで、実現するんじゃないのかなって。

あなたがあなたでなくなるわけじゃない。

いくつかの神通力を追加で付与されるだけです。


少なくとも、デゼルのパーソナリティはそれらの能力を生まれ持ったことによって育まれたもの。

デゼルは全然、聖女たらんとはしていないのです。

聖女たるものどう振る舞うべきかとか、きよらかさとは何かとか、ふだん、考えもしません。

デゼルとサイファは、ただ、好きにしているだけなのです。

だから、きよらかだとか言われるとびっくりします。

それはきっと、あなたがきよらかなんだねって、笑顔で答えます。

他人をバカという人がバカであるように、他人をきよらかだという人がきっときよらかなんだよって。


精神感応の力を持っていて、遮断する方法を知らなかったら、他人の不幸を望まないことと、自分の不幸を望まないこととは同義だからです。

あなたの知らない世界の扉を開いて、のぞいて欲しい物語。


あるふぁ様ほど読み込んでくださったご感想を頂けて、作者冥利に尽きまくり、感謝感激です✨(∩´∀`)∩



転生者は神々のモルモット。

主神があらかじめ天国の門のカギを持った「いいねずみ」を選んで迷宮(異世界)に送り込み、邪神が「ねずみはねずみ。カギをなくさずに天国の門にたどりつけるねずみなど存在しない」とニヤニヤしながら転生者を地獄の門に誘導しようとする、そんな物語です。

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