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悪役令嬢と十三霊の神々 ~悪役令嬢はどうしても町人Sを救いたい ~  作者: 冴條玲
第一章 悪役令嬢はナイトメアモードを選ぶ
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【Side】 サイファ ~知られたくなかったこと~

 デゼルが学校には行かないって言った時、正直、ほっとしたんだ。

 それなのに、デゼルが急に、僕と同じクラスになるなんて言い出して。


 学校を勧めはしたけど、貴族向けの学校に、一年生として入学することを勧めたつもりだった。

 こんなことになるなんて、思いもよらなかったんだ。


 ごめんね、デゼル。

 本当にごめん。


 ずっと、言えなくて。


 学校で、僕がどういう立場にあるのか、みんなにどう思われてるのか、デゼルにだけは、知られたくなかったんだ。

 ごめんね、こんな、情けないありさまで。

 ガッカリしたよね。


 知られたら、デゼルも僕から離れて行くと思った。

 デゼルだけは、失いたくなかった。

 どうして、言わなかったんだろう。

 デゼルを傷つけるくらいなら、僕が傷つけばよかったのに。


 それなのに、どうして――


 デゼルはどうして、こんなになるのに、闘ったの?

 どうして、デゼルはひとつも悪くないのに、ぜんぶ、デゼルが悪いことにしたの?


 こんなことのために、デゼルの傍にいたんじゃないのに。

 僕がどんな目に遭っても、デゼルがガッカリせずに、昨日までと同じように傍にいてくれたら、昨日までと同じように僕を呼んで、笑いかけてくれたら、僕なら、それだけで、どんなことにも耐えられたのに。


 デゼルの高熱が引かないんだ。

 息も絶え絶えで、それなのに、たまに意識が戻ると、僕を見てほっとした顔で笑うんだ。



 闇の神様、どうか、デゼルをお守り下さい。どうか――

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