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【Side】 アフロディーテ ~無骨な軍神にはわからない~

 まぁ、武骨な軍神には、わからないでしょうね。

 わたくし、主神はエリスを救いたいのだと思います。

 主神はお人好しだから、どんなに酷いことをされても、ルシフェルを愛するよう創造(つく)られているエリスが可哀相でならないのでしょうけれど。


 人の子たちの苦難は、どんなにつらくとも、百年かそこらで終わるでしょう?

 それくらいで、黄泉(よみ)の水を飲んで、全てを忘れることを許されていますけれど。


 エリスの苦しみは永遠のもの。

 神の命に終わりはなく、エリスは永遠に、何があってもルシフェルを愛し続けるように創造(つく)られた神。


 だから主神は、そんなおぞましい呪いで縛らなくとも、真の愛に終わりはないと、ルシフェルに示したいのでしょう。

 エリスを縛るものは呪いであって愛ではないと。

 エリスをルシフェルから解放してあげたいのでしょう。


 でも、わたくし、主神は間違っていると思います。

 たとえ、創造られた愛だとしても、エリスはルシフェルを愛しているのよ?

 エリスはルシフェルから解放されることなんて望んでいません。

 エリスの望みはルシフェルに愛されること。


 主神が意地を張らずに、ルシフェルに応えてあげればよろしいのに。

 主神ときたら、創世から数万年の間に一度も、ルシフェルを誘ってあげたことも、訪ねてあげたこともありませんの。


『別に、ルシフェルが私に会いたいなら、私を誘えばいいだろう。断りはしないよ』


 プライドの高いルシフェルが、そんなので納得すると思っているのかしら。

 主神だってルシフェルが気になるくせに、絶対に誘いませんの。

 誘わせたいルシフェルが三百年ほど主神を無視した時にも、会いたくて仕方ないくせに、会いたくないと言い張って、結局、怒り狂ったルシフェルが全力で嫌がらせしにきましたわよ。

 その余波で、現世は二度に渡る世界大戦。

 はた迷惑にも程がありました。


 ルシフェルがエリスに残酷な真似をするのだって、主神がルシフェルにつれなくして、ルシフェルを苛立たせるからでしてよ。

 ルシフェルに主神をつかまえている手応えをあげて、余裕を備えたらよろしいのに。


 主神たら天然でいらっしゃるから、もしかして、この期に及んで、ルシフェルに愛されてることをご存知ないのかしらね?

★☆ ============ ☆★

 【ご感想】羽海様より

★☆ ============ ☆★


エリスはやっぱり、何があってもルシフェルを愛するようにつくられているのですね。エリスがルシフェルに愛されるためにはどうすれば…

ルシフェルも実はけなげでしたね。結局全部主神が悪い気もしてきました。


☆ 返信 ☆

( ゜∀゜)・;'.、グハッ!!


主神「え、私!? 私が悪いの!?」


ちょっとそんな気がしなくもないですよね…



★☆ ============ ☆★

 【ご感想】しき様より

★☆ ============ ☆★


エリス様が解放されることを望んでいないという考え方は、愛の女神アフロディーテ様だからこその発想で目から鱗です。確かにそうかもしれませんね。どちらかと言うとルシフェル様に一番愛されたい寄りでしょうか。


主神様って神様っぽい時や保護者っぽい時もあるし、かと思えば子供っぽい部分もいっぱいあってちぐはぐな所が人間と似てますね。神様だから全部完璧って訳ではないのが少し親近感が湧きます。主神様はギャップ萌えの神様狙えそうですね!


☆ 返信 ☆

ありがとうございます!

ぴんぽんぴんぽん、どちらかと言わなくてもルシ様に一番愛されたいです。

憎き恋がたきの主神より愛されたいです。


この物語については、『人間のあらゆる性質は程度の差こそあれ、創造主である主神から引き継いでいるもの』という世界観で構成しているので、主神は人間が持つあらゆる性質を備えています。

ただし、ごく稀に別の神の影響を受けた人間が誕生することがあり、その人間は主神が持たない性質を顕すことがあります。

別の神といってもルシ様とサイの神しかいないのですが。

後者に創造されたさいふぁ様こそは、主神の想定を超える立ち回りで、今日までデゼるんを支え抜いてきてくれたのでした。

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