表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/176

第88話 悪役令嬢はヒロインに入れ知恵する

 それから十日ほどかかって、私達は魔物にされてしまった人達を残らず人に戻してあげられたよ。

 デゼルの役割だから、デゼルのシステムにカウンターがあって、わかるの。


 私、神様とのゲームをクリアしたい。

 二つ目の願いでエトランジュにご加護を頂くつもりだったけど、エトランジュは神様に頼らず、私とサイファで守ればいいよね。

 代わりに、二つ目の願いでサイファを癒して頂きたいの。

 片目を失うと、残った目に負担がかかって、遠からず、両目とも失明してしまうと聞いたの。

 サイファが光を失うなんて、そんなこと、耐えられない。

 私のせいよ。

 私の何を犠牲にしても、サイファを救いたいの。

 私のせいなのに、サイファは一言も私を責めないの。

 何もなかったみたいに私に優しいの。


 サイファ、サイファ、好きになってごめんなさい。

 悪役令嬢の悲劇に巻き込んでごめんなさい。

 そう言って泣いて謝る私を、サイファは左腕で優しく抱いてくれたのよ。


「僕がデゼルにプロポーズしたのに、どうして謝るの? ずっと、デゼルのことが大好きだよ」


 私、神様とのゲームをクリアしたい。

 必要な承認はあとふたつ。


 最後の魔物を人に戻してあげられたところで、ずっと、手伝ってくれていた京奈にお願いしてみたの。


「京奈、お願いがあるの。私、京奈に『星空のロマンス』をクリアして欲しい」


 京奈が絶句して私を見た。


「私、ネプチューンを殺さなくて済むクリア方法を考えてみたの。聞いてくれる?」

「そんなことできる?」

「闇の十二使徒の闇落ちも、オプスキュリテ公国が滅亡するシナリオも阻止できたもの。私、できると思う」


 既に神様とのゲームをゲームオーバーしていた京奈に残されていたのは、戦術(アテナ)【Lv1】と忘却(レーテー)【Lv1】と容姿端麗(アフロディーテ)【Lv10】。

 なんていうか、ゲームが苦手な京奈らしいなと思ったけど。

 エリス様は嘘をつかないの。本当のことを言わないだけ。

 私、これならきっと、いけると思った。

 『聖戦の軌跡』を何ステージも1ターンでクリアした私の戦術を、今こそ、京奈に入れ知恵する時!


 詳しく説明すると、緊張した顔で聞いた京奈が、静かに、うなずいてくれた。

 やってくれるのね!

 こうして、『星空のロマンス』のクライマックスが幕を開けたの。

★☆ ============ ☆★

 【ご感想】羽海様より

★☆ ============ ☆★


分かっていたけれど、デゼルはサイファが何かできるから好きなのではなくて、サイファという存在だから好きなのだということがよく伝わってきました。


☆ 返信 ☆

ありがとうございます✨(∩´∀`)∩

デゼるんはさいふぁ様の透明でナチュラルな、優しい魂の色が大好きなのですが、実はこの色は、何でもできてしまう色です。

この場合の『できる』は成功するの意味ではなくて、可愛いデゼるんとじゅ。のために必要なら、どんなことにでも挑めるよの意味で。

成功したり勝てたりすることを大切にするか、参加したり挑めたりすることを大切にするか。

デゼるんは後者なので、デゼるんにとってのさいふぁ様は、まるで神様みたいにすごい人です。



★☆ ============ ☆★

 【ご感想】しき様より

★☆ ============ ☆★


十日で魔物になってしまった方を全員元に戻すのは素晴らしい(早さと行い)ですね…!

でも体調を崩していないか心配です…!サイファ様がいらっしゃるから大丈夫かもだけど偶には休んでね!!


番外編でサイファ様視点のお話を読ませて頂いたからでしょうか、何と言いますか以前よりサイファ様とデゼルさんのお互いを想い合うが故のすれ違いを感じます…

お互いがお互いに自分といて幸せだったのかとか罪悪感(?)とかを感じているのがもどかしいですね。

お二人共すごく好き合っているのに、両片想いみたいな感覚です?!


そうでした! 神様とのゲームの他に星ロマのクリアもあるんでした!!

お話が充実しているから頭から飛んでしまう---

京奈さんからちゃんと災禍のスキルが消えてて安心しました…!

雪乃さんと京奈さんが作戦会議してるのも可愛いですね!!


☆ 返信 ☆

まだ魔物のままの人達は千人ほどだったので、一日に百人ほど戻してあげた計算ですが、京奈ちゃんと光の十二使徒にも手伝ってもらっているので、単純計算すると一日に約五十人ほど。

星ロマの魔物はだいたい三体一組ほどで出現するので、一時間に三組のペースで一日六時間ほどのお仕事になります。

さらに、索敵と狩り出しは闇主軍団に手伝わせているのもあって、京奈ちゃん達とのエンカウントを恐れなくていい状況であれば、そんなに大変でもなかったりして。

というわけで、デゼるんもさいふぁ様も無理はしていないけど、まだ、隻腕に慣れないさいふぁ様にとって、命懸けの戦闘は荷が重かったのも事実で、デゼるんの護衛に蒼紫と翡翠にもついてもらったりしたので、さいふぁ様、心はしょんぼりだったかもしれません。


二人は両想いときどき両片想いです✨(笑)

デゼるんの方が心配症で、今日も、明日も、明後日も、さいふぁ様に好かれていられるか常に心配しているので、なにかのはずみにさいふぁ様の方まで心配し始めると両片想いが成立します♪( *´艸`)

さいふぁ様はでも「大好きよ」と言ってもらえたらあっさり心配じゃなくなるので、ガッカリされてしまうかもしれない事態が発生して、デゼるんの気持ちが変わらないことを確かめるまでの短い時間が永遠にも感じられるだけです!(・∀・)

さいふぁ様はまさか、デゼるんがさいふぁ様にちゃんと好かれているか、そんなに毎日心配しているなんて思いもよらないけど、知ったら、「やだなデゼル、だいじょうぶ、大好きだよ。明日も、明後日も、ずーっと、エトランジュとデゼルは僕の一生の宝物」って、ぎゅーって抱き締めてくれます♪(*´∇`*)


そうなのです! 星ロマのクリアが運命の女神テュケー様の承認条件なので、さいふぁ様を癒すため、神ゲー(何か違う)をクリアしたいなら、星ロマもクリアしないとならぬのです!(; ・`д・´)

容姿端麗も使いこなせば、これ一本で世界を我が物にできるほど強力なスキルなのですが、京奈ちゃんはもちろんデゼるんさえも、愛と美の女神の恐るべきスキルの真骨頂には気がつかない模様…

読者の皆様は気がつかれましたか!?

傾国の美姫は古今東西、たやすく国を傾けてしまえるのですよ…!

恐るべし、愛と美の女神アフロディーテ様。


色々とだめだめな京奈ちゃんとデゼるんですが、可愛がって頂けて嬉しいです。

ありがとうございます♪(*´∇`*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ