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第87話 町人Sの愛と信頼が最高水準に到達する

「デゼル、気がついた?」


 目を覚ますと、近くの町の宿で、サイファが介抱してくれていた。


「ありがとう。ごめんなさい、サイファ様。あなたの方が大変なのに」


 首を横にふったサイファが私の手を取って、微笑んでくれた。


「デゼルは僕を庇って、ケイナや光の使徒達の魔法をすべて受けて、そのままの状態で闘ったあげく、取り仕切っていたんだよ。本当によく頑張ったね。僕は君を誇りに思う。――愛してる、デゼル」


 夢中だったから、よく、覚えていないの。


「私のことより、サイファ様が――」


 サイファが優しく私の頬を左手でなぞって、キスしてくれた。


「よかった、こんなになって、拒否されるかと思った」

「サイファ様を拒否なんてしない! 大好きよ、私、どんなになってもサイファ様が誰よりも好き。守れなくて、助けられなくて、私――」

「それは僕の仕事だよ。ねぇ、デゼル。僕はデゼルを守り抜いた? カッコよかった?」


 私はサイファの左手に手を添えながら、うん、うんとうなずいたの。


「すごく、カッコよかった。京奈を解放できたのは、サイファ様のおかげだよ。私だけじゃ闘えなかった」

「デゼルが無事でよかった」


 私は寝台の上に身を起こすと、そろそろとサイファを抱き締めて、そっと、キスしたの。サイファもしてくれた。


「……片手だと、抱くの難しいね」


 私はサイファの肩に頬を寄せながら、ためらった後、消え入るような小さな声で言ってみた。


「……サイファ様がしたかったら、私が、してみ……る……?」


 真っ赤になってうつむく私を、しばらく見詰めていたサイファが言ったの。


「うん。じゃあ、今夜、してみて?」


 わぁ。

 サイファがクスクス笑うのよ。


「デゼル、できなそう」

「えぇえ」

「デゼル、元気になったら、僕達もまだケイナ達を手伝わないとね。だからって、今日はまだ、無理しないで」

「――はい」



  **――*――**



 その夜。

 サイファのステータスを確認した私は目を見張ったの。

 愛と信頼が星五つになっていたのよ。

 嬉しくて涙が零れた。

 デゼルの闇落ちイベントまでに星五つにならなかったから、もう、星五つは諦めていたのに。

 サイファの気持ちはデゼルの闇落ちイベントの前後で変化しなかったの。

 それだけでも嬉しかったけど、もう上がらないと思ってた。

 だって、穢され尽くした私を、穢される前より愛してくれるなんて、そんなこと、絶対に無理だと思ったんだもの。


 サイファ、どんなになっても大好きよ。

 ずっと――

★☆ ============================================== ☆★

 【突撃インタビュー】理想のタイプは?

 https://www.alphapolis.co.jp/novel/153000069/215474474/episode/4536812

★☆ ============================================== ☆★


 デゼル、ユリシーズ、京奈に理想のタイプを聞いてみました。

 同じ皇子様に恋するユリシーズと京奈の理由の違いがすごいです。



★☆ ============ ☆★

 【ご感想】しき様より

★☆ ============ ☆★


サイファ様の事だから、こういう時も一番にデゼルさんの事を考えていそうです。

目や腕を失った悲しみもあるはずなのに、他の人を思いやる気持ちを保てるサイファ様が神々しいです。


星五つになって良かった…!

星の進み方を見ていると愛と信頼にも種類があるように思えてきますね。


☆ 返信 ☆

一番はじゅ。のことですが、二番にはデゼるんのことを考えます(*´∇`*)

(じゅ。を猫可愛がりな二人の様子、サイファ編で書けるといいなぁ)

さいふぁ様へのお褒めの言葉、ありがとうございます♪

すっかり、読者様までさいふぁ様に様がついて…!

町人Sの分際で読者様にまで様をつけてもらえるさいふぁ様、恐るべし。

さいふぁ様から大好きな人達を思いやる気持ちを取ったら、何も残らないかもしれないくらい、他のこと考えてないです( *´艸`)


星五つ。

はい、ようやく! 苦節十年、長かった…!

初めて出会ったあの日から、さいふぁ様は誰よりもデゼるんのことが好きだったけど、一番に好きなのと、愛と信頼が深いこととはイコールではなくて。

誰よりも可愛いデゼルに懐かれて嬉しい。デゼルと一緒は楽しくて、幸せな気持ち。

この程度で完結していた、十歳のあの日から。

思えば遠くへきたものです。


三神の祝福を授かった神童として誕生し、愛や誠意の深さ、人格的な成長のペースも群を抜くガゼル公子の方が先に☆5になりましたが。

なかなか育たないさいふぁ様に、毎日、愛を込めてお水をあげて、肥料をあげて、病気や虫に気をつけてあげて、その成長を見守るのも楽しかったそうです♡(*´∇`*)



★☆ ============ ☆★

 【ご感想】羽海様より

★☆ ============ ☆★


二人とも幸せそう…

自分の犠牲を厭わずに他人のために力を尽くせた二人には、最高に幸せになってもらいたいです。

デゼルが汚されてしまって、サイファが目と腕の力を失ってしまって、悲しいけれど釣り合いがとれた気もします。デゼルが必要以上にサイファに気兼ねすることがなくなって、かえって良かったのかも。


☆ 返信 ☆

ありがとうございま…

Σ( ゜Д゜)

ぬぐ、それがですね…

デゼるんはますますさいふぁ様に申し訳ないと…

↑さいふぁ様が左目と右腕を失ったのは自分のせいだと思ってしまうデゼるん。

これはもう、さいふぁ様とじゅ。に砂を吐く甘さの厳しいおしおきをしてもらう他に、さいふぁ様とじゅ。の愛をデゼるんに思い知らせるすべはなさげですね♡(ぇ)

二人には、最高に幸せになってもらいたいとのもったいないお言葉、ありがとうございます✨(*´∇`*)

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