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第80話 悪役令嬢は聖なる衣をまとう

 アフロディーテ様の承認を頂いて、スキルポイントに余裕が出た私は、さっそく、豊穣を【Lv10】にしたの。

 これで上位スキル『聖なる衣』をまとえるようになったから、災禍【Lv9】で私やサイファが支配されることはなくなったはず。

 完全攻略ガイドといっても、そこまで詳しくないから、絶対とは言えないんだけど。


 いずれにしても、京奈が私を殺すつもりなら、怖いのは災禍だけじゃないの。

 神々に頂いた祝福の力をもってすれば、京奈も光の使徒も倒してしまうことはできる。

 だけど、剣を手に入れることと、その剣で実際に人を(あや)めることとは、まったく別の次元の話よ。


 聖女と光の使徒は、聖サファイアの平和と繁栄に必要な存在なの。

 倒してしまえば、聖サファイアが滅んでしまうかもしれない。


 逆に、私は悪役令嬢よ。

 私が殺されても、誰も不幸にはならないの。

 サイファとエトランジュの他には。


 私たち闇の使徒と、悪の帝王ネプチューンが倒されれば、世界は平和になるの。

 聖サファイアは公国や帝国を侵略するような国ではないもの。


 だから――


 京奈も光の使徒も、私は倒さない。

 百万人を超える聖サファイアの人々を犠牲にできない。


 この命に代えても、京奈の災禍を封印する。


 神様とのゲームをクリアして、解決してもらうことはできないの。

 運命の女神テュケー様の承認条件が、『星空のロマンス』のゲームをクリアすることだから。


 それとも、ネプチューンを倒せば、ゲームクリアになるの?


 だけど、それを試したら京奈がきっと許さないし、神様とのゲームが、ゲームオーバーになるかもしれない。

 ユリシーズも悲しませてしまう。


 やっぱり、駄目ね。


 サイファの力では、十二人もいる光の使徒の一人とすら、対等には渡り合えない。

 私が一人で闘うしかないの。

 だから、戦闘になってしまったら、終わりよ。

 京奈はわかっているもの。

 私を攻略したければ、サイファを狙えばいいって。


 私、本当はとても怖いの。

 今日にも、サイファのとなりにいられる幸せな時間が、終わってしまうのかもしれないことが。

 だから本当に、あの町で吟遊詩人の歌を聴きながら、時が止まればいいと願ったの。


 神様、どうか――

 サイファとエトランジュをお守りください。


 どうか――

★☆ ――――――――――――― ☆★

 【悪役令嬢の舞台裏】ギャラリー

★☆ ――――――――――――― ☆★


☆ 対談&ファンアート 【カゴ様】 https://skima.jp/profile?id=157340

https://www.alphapolis.co.jp/novel/153000069/971438146/episode/4448885



★☆ ―――――――― ☆★

 【ご感想】羽海様より

★☆ ―――――――― ☆★


デゼルはまた自分を犠牲にしようとしているのですか!?

サイファもエトランジュも悲しむと分かっているのに…

サイファが大好きで、エトランジュのことも大切に思っているのに、自分への執着がないのはどうかと思いますよ?

ユリシーズにも、自分の身を大切にするように念を押されたのに…


☆ 返信 ☆


優しいお心遣い、ありがとうございます。

忘却(レーテー)水神(ウンディーネ)の祝福のおかげもあって、サイファ様やユリシーズがデゼルを時には叱ってでも支えたからこそ、災禍を封じた後、デゼルが自ら命を絶とうとしたことは、一度もないです。

女の子がデゼルのような目に遭ったら、からだも心も壊れて、何も受けつけなくなって死んでしまうのが、たぶん、ふつうだと思うのです。

忘却(レーテー)でいくら、デゼル自身の記憶を抹消したところで、『みんな』は忘れてくれない。ごく身近に、かけらの反省もなく、何らの制約も受けない状態の加害者ネプチューンがいる。

サイファ様とユリシーズに支えてもらって、デゼルは頑張って、頑張って立ち直ったけど、見知らぬ人達に悪意を向けられ続けるデゼルの心は『エトランジュのためにも私は死んだ方がいいんじゃないか』という方向に、ことあるごとに揺れてしまっています。


――だが、しかし!

心配ご無用です! ちゃきーん!


大好きなさいふぁ様が、上手に揺らし返してくれます✨

七年もの間、デゼるんの心の振り子を揺れ続ける状態で見事に安定させてきた、無敵のさいふぁ様。

もはや、死の闇にのまれそうになるデゼるんの心を、その都度、優しい笑顔で受けとめてあげるのはお手の物。揺らし返してあげるいつものお仕事がなくなったら、寂しくなってしまいそうなさいふぁ様です♡(*´∇`*)

(誰かさんSだし…)



★☆ ―――――――― ☆★

 【ご感想】しき様より

★☆ ―――――――― ☆★


少しずつでも確実に京奈さんと対峙する時の準備が整ってきて、聖なる衣も纏えるようになって安心する反面心配な気持ちもあります。エリス様の介入は予想を上回ってくるからなぁ…


デゼルさんの自己犠牲的な考え方もあまり変わってなくて悲しい…

サイファ様やエトランジュさんは勿論ですが、お二人以外の皆もデゼルさんがいなくなる事で受ける影響あるんですよ…

ユリシーズさんだって親友だって言っていたのに……


サイファ様の力では、十二人もいる光の使徒の一人とすら、対等には渡り合えないという事実にとても驚きました。やはり光の使徒と渡り合えるのは聖女様や闇の使徒だけなのでしょうか…?

小さい頃から頑張ってきたのになぁ…。


☆ 返信 ☆


優しいお心遣い、ありがとうございます。

羽海様へのお返事にも書きましたが、十歳の時の惨事があってなお、自己犠牲的な考え方をする程度で済んでいるのは、優しい人達の献身的な支えの賜物です。

デゼるんがいなくなることで受ける影響より、いることで受ける影響の方が、大切な人達を不幸にするんじゃないかと、投げられた石からデゼるんを庇って、さいふぁ様やじゅ。が血を流す度に、デゼるんの心は揺れてしまうのです。

だけど、さいふぁ様が上手になだめてくれるので、大丈夫です。

さいふぁ様にとっては、愛していればできる、息をするくらい、かんたんなお仕事です。


戦闘になった場合に光の使徒と渡り合えるのは悪の帝王と闇の使徒だけですが、さいふぁ様本人は、デゼるんに危害を加えようとする暴徒モブからデゼるんとじゅ。を守れるくらいには強くなれたので、小さい頃から頑張ってきたかいはあったと満足しています。

光の使徒にこそ敵わないけど、なんと、さいふぁ様は帝国の衛兵隊長をお務めなくらい、強くなられたのです!(`・ω・)9

(近衛隊長就任は悪の帝王を守るのがなんかやだったので辞退なさいました) ←

あと、魔物を人間に戻す際、デゼるんなにげに危険なのですが、「必ず、デゼルのことは僕が守る」という、とても地味な護衛役を、さいふぁ様、人知れず見事にこなしています。


さいふぁ様の小さい頃からの頑張りは、確かに報われていて、それがよくわかるスピンオフのサイファ編を書き始めているので、気が向かれましたら、あわせてお楽しみ頂ければ幸いです✨(*´∇`*)

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