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【Side】 アフロディーテ ~承認イベントの舞台裏~

「デゼルがいよいよ、わたくしの試練に挑むようね。待ちかねてよ?」


 満を持して、わたくしは主神たちに、愛と美の女神たるこのわたくし、アフロディーテが創造した究極の美青年を披露したわ。


「――主神じゃん」


 マルスが一言で済ませやがったわ。


「なに、アフロディーテって主神がタイプなの」

「タイプとかそういう問題ではありません! 究極の美を追求したなら、主神になるしかないのだから、この緻密かつ繊細な再現性の高さを褒め称えて下さらないこと?」

「うん、素晴らしい仕事だよ、アフロディーテ。見てごらん、誰もが彼を振り向いて、うっとりと見入っている」


 ほら、ごらんなさいよ。

 主神はさすが、わたくしのパーフェクトな仕事ぶりをご理解されているわ。


「いや、なんつーか……肝心のデゼルの目には入っていかないようですがね?」


 マルスがとんでもないことを言いやがったわ。


「デゼルだって、見詰めているわ!」

「『どこかで見た顔』って、つまり、そもそも本物の主神をさえ見忘れてるようですがね?」


 あ!

 デゼルが『他人の空似』で済ませて、サイファに心を任せたわ。

 あら、つまらない。

 ちっとも、誘惑されなかったわね。


 だけど、承認条件を満たされてしまったものは仕方がないわ。


 わたくしが承認したら、デゼルに超スルーされた主神があわててキャンセルしましたの。


「ちょっと待って! 遠いんじゃない、声くらいかけてよ。私の美貌に目がくらまないはずがないでしょ」

「主神、デゼルに承認を集めさせたかったんじゃ……」

「それはそれ、これはこれ! この私の麗容をガン無視ってあり得ないから!」


 そうは言っても、デゼルったら、ガン無視なのよ。

 デゼルの目には、サイファしか映っていなくて、いっそ、サイファの方がまだ、主神モドキを気にしていてよ?


「いいかい、マルス、アフロディーテ。このイベントはどう考えても、『まぁ、なんて素敵な方なのかしら! こんなにも素晴らしい方が私にお声をかけて下さるなんて! ときめいてしまうけれど、私にはサイファ様がいるんだもの、お断りしなくちゃ』っていう、そういう心の葛藤を経て、誘惑にうち克ったデゼルが承認されるべきものでしょ!」


 そうは言っても、デゼルったら、主神モドキにときめいていないのよ。

 主神モドキの顔を見て、風神が連発したエラーのことを思い出している始末よ。


 サイファの方は、主神モドキがデゼルに声をかけてきたものだから、少し、心配したみたいだけど。


「もう、承認して構わないかしら?」

「デゼル……君って……」


 続けても無駄ね。

 完全なるアウトオブ眼中、究極の美青年を前にして、デゼルったら、ひとかけらの興味さえ示さなかったわよ。

 うちひしがれた主神に哀悼の意を表しながらも、わたくしはさっさと承認しました。

★☆ ―――――――― ☆★

 【ご感想】羽海様より

★☆ ―――――――― ☆★


主神…デゼルに忘れられちゃってましたね、悲しい……

デゼルはサイファ様にしか興味がないから仕方ないですけれど……

ちょっとは主神にも目を向けてあげないと可哀想ですよ?

この後主神もどきはどうなったのでしょう、ちゃんと女の子たちを虜にできていれば(主神にとって)いいですけれど。


☆ 返信 ☆

(主神にとって)に吹きました。

羽海様やさしい(ノ∀T)

主神もどきは無事、女の子も男の子も虜にできたみたいです♪(*´▽`*)

デゼるんはさいふぁ様にぞっこん(死語)なので他の人が目に入りませんが、主神は間違いなく『究極の美貌』の持ち主です。



★☆ ―――――――― ☆★

 【ご感想】しき様より

★☆ ―――――――― ☆★


やっぱりバタバタしてた〜!!

主神様はボケもツッコミも出来るタイプでしたか…流石神様です!


これはアフロディーテ様が主神様に造られたから主神様こそが究極の美となるのか、それとも実際に主神様の美しさが天元突破していらっしゃるのか…


アフロディーテ様、さっぱりしてて素敵な方ですね!

この承認条件ってデゼルの場合、比較的簡単な方だったのかもしれませんね…


☆ 返信 ☆

やっぱりバタバタしてました!(笑)


この世界はアフロディーテ様に限らずすべて主神に創造されていますので、

みんな、主神の容貌を『究極に美しい』と感じるようにできています。

むしろ、主神はどんな姿でも、何なら女性の姿でも子供の姿でも自在にとれる能力を持っていますので、ふだんは『究極に美しい男性の姿』をとっていると言った方が正確かもしれません。


アフロディーテ様の承認条件は、イベントさえ知っていればデゼるんには楽勝でした✨(*´▽`*)

完全攻略ガイドさまさまで、ガイドの情報がなかったら、この時期にこの街を訪ねて吟遊詩人の愛の歌を聴くという、イベントにたどり着く段階の方が、なにげに難しかったかもしれません。

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