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【Side】 京奈 ~私が世界で一番あの人を愛してる~

 数日後、エリス様の予告通り、私は忘却の神レーテーの祝福と承認、それから、戦神アテナの祝福を頂いたの。

 戦神アテナの祝福はシステムメッセージだけだったけど、レーテー様はお姿を現したわ。


「ケイナ、間違えてはいけない。君に優しいのはエリスじゃないって、知っているはずだよ」


 知らないわ!

 私に誰よりも優しいのはエリス様よ!


 エリス様に勧められた通り、容姿端麗を【Lv10】に上げたら、よそよそしくなっていたネル様が元のように優しくなったもの。

 私を気にかけて下さるようになったもの。


 私、ネル様がいいのよ。

 だって、ネル様は私と同じだから、傍にいて下さると安心するの。


 光の十二使徒は清らかすぎるのよ。

 ゲームのキャラクターだから人間味がないの。

 光の十二使徒に囲まれていると、なんだか私ばかり、暗さが際立つようでいたたまれない。

 蒼紫と翡翠なんて、本当に、それで雪乃がネル様を譲ってくれるなら、雪乃に譲ってあげたのに。

 蒼紫は澄んだ闇が美しすぎて、翡翠は天使のような無邪気な明るさが清らかすぎて、私、あの二人を見ていると、特にいたたまれない気持ちになるのよ。


 あの二人は雪乃、確かにどこか、あなたに似ているわ。あなたが気に入るわけよ。

 私、あの二人には、あなたに感じるのと同じ恐怖を感じるの……。



  **――*――**



 その、さらに十三日後。

 エマージェンシーのけたたましいシステム音が鳴って、心臓が止まるかと思ったわ。


==============================================

 聖女ケイナに与えられた忘却の神レーテーの承認が取り消されました。


 GAME OVER


 現世に帰還しますか?

 ≪はい/いいえ≫

==============================================


 そんな!

 始まったばかりで、もう終わりだというの!?


「エリス様、私はあなたの祝福を失うの? 『星空のロマンス』のシナリオは、これで終わってしまったの?」


 私を心配して、見守って下さっていたエリス様が仰ったわ。

 とっても、甘くて美しい声で。


「まさか。主神に三つの願いを叶えてもらうゲームが終わっただけよ? 主神のゲームをクリアした者なんて、創世から一人も存在しないの。こんなクソゲー、誰にもクリアできやしないわ。主神なんかに頼らなくても、ケイナには、あたしが授けてあげた祝福があるじゃない? 災禍のスキルでいくらでも、ケイナの願いを叶えていいのよ。あたしはあなたに与えた祝福も、承認も、取り消したりしない。だって、ケイナの愛こそは本物で、ケイナが世界で一番、ネプチューンを愛しているんですもの。だいじょうぶ、ネプチューンもすぐ、あなたを世界で一番、愛するようになるわ」

「ああ、ありがとう、エリス様!」


 私はもちろん、≪いいえ≫ を選んだわ。

 エリス様の祝福を失わないなら、『星空のロマンス』のシナリオが続いているなら、現世になんて帰りたくない。

 私、この世界でネプチューン様と幸せになるの。

 エリス様こそが、私のすべてをわかって下さる、誰よりも優しい本物の女神様だもの。

★☆ ============ ☆★

 【ご感想】羽海様より

★☆ ============ ☆★


レーテー様いい人!(いい神…?)

忘却の神なのにデゼルを気遣ってくれるのですね。(すぐに忘れてしまいそうだけど)

京奈とユリシーズ、競合していなければ気が合いそうなのに惜しいなと思います。

一緒に誰かのファンクラブに入るとかだったらとても仲良くなれそう。


☆ 返信 ☆

ありがとうございます♪(*´▽`*)

レーテー様は慈悲の神でもあるので、デゼルはもちろん、京奈ちゃんのことも、京奈ちゃんの選択によっては非業の死を遂げることになる『その他大勢』のことも気遣っています。

既に災禍の犠牲になった百人を超える人々が可哀相で、ひそかに心を痛めているレーテー様です。

たぶん、ゲームが終わったらデゼルより京奈ちゃんのことを忘却しそうかなぁ。

京奈ちゃんがレーテー様の力を全然、必要としなくて、その結果にたくさんの犠牲者が出たことは、モブの悲鳴も聴こえるレーテー様にはかなりつらい…。


京奈ちゃんとユリシーズは競合する運命な気がします。

二人ともブランド志向なので(汗)

その上で、競合していればこそ、意外と『ケンカするほど仲がよい』にはなれそうな。ブランドというものは、争奪するライバルがたくさんいないと成り立ちませんから!( ゜Д゜)9

特にユリシーズの方が京奈ちゃんをお花畑だのプリン脳だの容赦なく(ののし)りながらも、いざという時には見捨てなそうです。

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