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第73話 悪役令嬢は町人Sとなら最初のキスから甘く啼く

「サイファ様、私、公国に戻りたい。ネプチューンの副官をやめるとまでは言わないけど、拠点を移したい」

「――うん」


 シナリオ通りなら、今のが最初で最後の、ネプチューンが無関係の人々に働く悪事よ。

 光の聖女と光の十二使徒を一時的に引き離すようなことはするけど、死者は出ない。

 始まってしまったのなら、なるべく、シナリオ通りにするしかないよね。

 シナリオのデゼルは魔物にされてしまった人々を呪いから解放して回るんだけど、それは、シナリオとは無関係に、私がしたいことでもあるの。

 京奈がイベントをこなす前にそれをしてしまうと、京奈と一緒にいるネプチューンに気づかれるから、京奈がイベントをこなすのを待つのもゲームと同じ。


 ネプチューンの申し出はもちろん拒否したけど、もう、なるべく顔を合わせたくないのよ。


「デゼル、ネプチューン様の副官をやめると、何か問題があるの?」


 私は虚をつかれてサイファを見た。

 そう、ね。

 シナリオを知らないサイファには、私がネプチューンの副官を続ける意味がわからないよね。


「――私はさっきの異変で魔物にされてしまった人々を、ネプチューンに気づかれないように、元に戻してあげたい。そのために、ネプチューンの動向を把握しておきたいの」

「デゼルには、そんなことができるの?」

「うん。私と京奈にならできるのよ」


 ふっと、厳しかったサイファの表情が緩んだ。


「わかった、デゼルらしいね」

「サイファ様?」

「ネプチューン様がデゼルを望まれたことにも驚いたけど、デゼルにもっと驚いた」


 ジャイロの時と同じだったねと、サイファが笑った。


「デゼルって、怒ると人が変わったようになるけど、ネプチューン様が相手でも、あそこまで言えると思わなかった」

「エリス様を相手に(ひる)まなかったサイファ様の方が、そうだったよ。私、サイファ様がエリス様に言って下さったこと、とっても、嬉しかった」

「――うん、僕も」


 嬉しくなって、私も笑った。


「僕とする時は最初のキスから甘く啼くんだ?」

「サ、サイファ様!」


 それは忘れて!

 私を抱き寄せたサイファがキスしてきて、それも、いつもより甘いキスの仕方なのよ。


「…あ、あっ……」


 確かめなくていいのに、サイファが甘くて優しい抱き方をするから、すぐに、体の奥に熱がともって、苦しくなった。


「ほんとだね、綺麗な声。――愛してる、デゼル」

「あぁっ!」


 それだけでもう、魂が痺れて体の自由なんてすぐにきかなくなるのよ。

 私はそのまま、サイファにされるまま、甘すぎる苦しさに、啼かされ続けた。

【FanART】 瑠于様からの贈り物

https://www.alphapolis.co.jp/novel/153000069/971438146/episode/4370850



★☆ ============ ☆★

 【ご感想】羽海様より

★☆ ============ ☆★


やっとサイファ様が本調子になってきました…!

やっぱりサイファは、デゼルに対しては圧倒的に攻めじゃないと落ち着かないですね。デゼルは怒るときはすごく怒るから、意外と男を御すのは上手いのかも?

ネプチューンには効いていないみたいですが。


☆ 返信 ☆

そこまで!(笑)

なんかもう、さいふぁ様が読者の皆様にすごい勢いでSキャラと認識されていて…!

どうしてこうなった(・∀・)

デゼるんは他人を御すことを考えないため、男の人とのつきあい方はよくわからなくて苦手みたいです。

ユリシーズは逆に他人を御すことしか考えない勢いなため、ネプチューンを手玉に取るのもお手の物みたいです。

さいふぁ様はなんか性別を超越したS様なので例外枠で。

ネプチューンの反応はデゼるん的にはあるあるの意味不明、どうしてそんな酷いことをするのと、人間の所業が悲しくて、ひきこもってしまった現世です。

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