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【Side】 エリス ~災厄の邪神はニヤニヤ笑いがとまらない~

 あぁもう、ニヤニヤ笑いが止まらないわ、あの、トボケた主神の顔ったら!


「ルシフェル、主神ったら、まだ、気がつかないのよ」

「おまえは賢く美しいね、愛しているよ、エリス」

「嘘ばっかり。主神のことしか見てないくせに」

「よく、わかってるじゃないか」


 いいわよ、もう。

 それでも、ルシフェルがご褒美にあたしをなでてくれたもの。


「私が何に気がつかないって?」


 主神がとっても、不服そうにあたしに聞いた。


「おかしいなとさえ、思わないわけ?」

「――まさか、京奈とネプチューンに、何かしたのか」

「遅ッ!」


 あたしがせせら笑ってやると、主神が顔色を変えたわ。

 それを眺めるルシフェルが、とっても嬉しそうなの。妬けちゃうわ。

 ルシフェルったら、どうして、そんなに主神を愛してしまっているのかしらね?

 主神がルシフェルに感情を向けるのが嬉しいのよ。

 激しい憎悪なんて向けられた日には、たまらない愉悦に、ゾクゾクするほど興奮するんですって。

 あたしがルシフェルに何をしたって、ルシフェルはあんな顔はしてくれないのに。


 だからあたしは、主神にちょっかいをかけるの。

 主神があたしにそうさせてるルシフェルを憎むように。

 それに成功した時だけは、ルシフェルがあたしを見てくれて、褒めてくれるんだもの。


 あたし、ルシフェルの顔と姿が好きなの。

 世界で一番、ルシフェルが素敵だわ。

 主神もネプチューンもルシフェルと並べたら、お話にならないちんちくりんよ。

 ルシフェルはほんとにどうして主神がいいの、あたしの方が美しいわよ!


「京奈を殺した時に、ついでに災禍の種を蒔いてやったの。デゼルに蒔こうとした特別製の災禍の種に気を取られて、見逃したわね? 主神?」


 デゼルとサイファには、もっと、ずっと強力で邪悪なのを蒔いてやったんだけど、芽吹かなかった。

 憎たらしいったらないけど、いい、カムフラージュにはなったわ。

 京奈とネプチューンに蒔いた種は芽吹いたわよ。

 ま、初手としてはこの程度で十分ね。

 なるべく、京奈が四元の神の祝福を授かるのを待って動きたかったんだけど、京奈って子、グズなのよ。この調子じゃ、そんなことしてたらデゼルが十三霊の承認をそろえてしまいかねないもの。

 残念だけど、もう、ここらで動くわよ。


「さて、京奈の方は、あたしの祝福にどう応えてくれるかしらね? 楽しみだわ」

「エリス!」

「心配しないで、『シナリオ通り』にするだけよ? デゼルの時のようにね」


 ええそう、すべてはシナリオ通りに。

 あたしは災厄の邪神エリス。

 ブラッドムーンのような不吉さで、主神に微笑みかけてやったわ。


 あの時は、よくもやってくれたわね。タダじゃおかないわよ。

【FanART】 remo様からの贈り物

https://www.alphapolis.co.jp/novel/153000069/971438146/episode/4220644

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