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普通科学校の異能人  作者: Rot
3/18

転入3

3話ですね。

何だか書き始めって筆が乗ります。( ¯꒳¯ )

湯川さんに連れられ教室を出る。


「じゃあ上井君、まず本校舎1階から見ようか」

湯川さんが会話を切り出す。


「うん、では宜しくお願いします湯川さん」

僕が言うやいなや湯川さんが、


「私のことも呼び捨てでいいって上井君」

と言ってくるが、


「いや、僕が呼び捨てなら湯川さんも呼び捨てで呼び会おうよ。じゃないと何か嫌だな」

と言い返す僕。

調子に乗ったかな?と考えるが、


「そうだね、じゃあ上井。これから宜しくね!」

とフレンドリーに返してくれた。どうやら湯川さんという女の子はだいぶ活発な女の子らしい。


「何だか、湯川みたいな元気な女の子はとても魅力的だね」

そう思った事を湯川に伝えてみる。


「………へっ!?」

急に女の子とは思えないような声を上げだした。


「どうしたの?湯川」

心配になって尋ねてみるが、


「なっ何でもない!それより、その…」

口ごもる彼女。なんだろうか?


「どうしたの?」


「も、もしかして、上井って私のこと口説こうとしてる?」

唐突に何か言い出した。

口説こうとしてる?なぜそう思うのだろう。

僕が首を傾げていると、その反応に湯川は、


「はぁ、気をつけなよ。そんなんじゃ女の子に恨まれて何かされちゃうかんね」


「はぁ…」

僕は曖昧に返事を返す。

一体何がいけないのだろう?


階段に近づいてきた。

ここで彼女が話をしてくれる。

現在僕らが歩く本校舎は4階建てとなっており、

1年生は3階、2年生は2階、3年生は1階に各クラスが配置されているそうだ。その中で、1~3年生はそれぞれ8クラスずつあり、1年生は入試の点数が良い順でクラスが決まるという。上からA,B,C,D,E,F,G,Hクラスまであるそうで中々に関心である。2年生からは文系と理系に別れているそうで、僕がいる2年E組は文系のトップのクラスだそうだ。

ふ〜ん、と湯川の話に耳を傾けていると、


「それにしても、上井って頭いいんだね」

と言われた。


「何で?」

そう聞き返すと、


「だって、私がこの学校入った時もそうだけど、文系の上のクラスになるのって結構ギリギリだったんだよ?」

僕はただそうなのか〜、と受け流す。


「しかも、転入試験って入試の3倍は難しいって聞くから、相当頭良くないと入れないよ」

そんなふうに話してくる。


「僕は勉強しかしてなかったからね」

そう言うと、湯川は急に振り向いた。


「上井って……ううん。何でもない!」

湯川はバツの悪そうに否定した。

そうか、気遣わせてしまったな、と思い、僕から声をかける。


「だから、これから楽しい学生生活を送りたいんだ」

笑顔で答えた。これは心からの本心。

それを湯川に向けて言ってみた。湯川は、


「うん、良い学生生活になるといいね!」

そう笑顔で答えてくれた。

嬉しくて頬が熱くなる。


「あっ、上井が照れた!」

その言葉に反発するように顔を背く。

僕にここまで優しい言葉をかけてくれたのは、これで2人目だ。それが嬉しくて、照れてしまった。何だか幸先の良い学生生活だと思うも、きちんと秘密は守らないと、という決心も新たに固めるのだった。


首が痛くなってきました。

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