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普通科学校の異能人  作者: Rot
2/18

転入2

2話ですね。はい。

先生が出ていくと次第に喧騒が広がる。

そんな中何があるのか分からず視線をさまよわせる僕。

ヤバい!浮いてるかも!

少し挙動不審な感じで周りを見渡す。

そこに湯川さんが、


「これから始業式だから早く行こう?」

そう声をかけてくれた。

僕はそれが嬉しくて、


「分かった、ありがとう」

微笑まずにはいられなかった。


「なんと言うか、上井君って無邪気だよね…」

急に湯川さんがそう言い出すので、僕は分からず首を傾げる。


「と、とにかく早く出ないと先生に怒られちゃうよ」

と言われたので僕は湯川さんの後ろに着いて行った。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

始業式。

僕は思い知らされた。


これ程までに退屈な事が学校には存在するのか…と。




ようやく始業式が終わり帰りのホームルームとなった。

帰りは滞りなく時間が過ぎていき、直ぐに放課後となる。

僕が帰りの準備をしていると、


「お疲れ様〜校長話長かったね〜」

と湯川さんがこちらにやって来た。

まだ友達が居ないのでこういう気遣いはありがたい。


「そうだね。こんなに長い話聞くのは祝詞くらいだよ」

そう言ってハッと気づく。


「のりと?それってなに?」

ヤバい!誤魔化さなくちゃ。


「え、え〜とノーリード!空気を読めない人も居たもんだね!ハハ」

我ながら何を言っているか分からない。


「フフ、変な言い回し。上井君って結構面白いね」

何とかごまかせたようだ。

そうこうしていると、男子生徒が近寄ってくる。


「湯川、何が面白いんだ?」

ニヤケ面でこちらの話に混ざってきた。


「おっと、悪いな。まずは自己紹介からか。

俺は新井大雅(あらい たいが)って言うんだ。宜しくな」

と、自己紹介をしてくれた。

それに嬉しくて、


「うん、宜しく!僕は上井智人!」

と勢い付けて言った。


「知ってるよ、さっき聞いてたんだから」

苦笑気味に答えてくれる新井君。

少し勢いが付きすぎたと反省。


「んで、転校生の上井。ん〜下の名前で呼んでいいか?」

フレンドリーに接してくれる新井君。

僕は迷わず頷いた。


「もちろんだよ」


「なんというか、智人は天然だな」

そう言われてしまった。僕は天然なんだろうか?


「そんじゃ、困ったことがあったら何でも頼ってくれよ。俺は何かお前のキャラが気に入ったみたいだからな」

僕は嬉しくて、


「僕も新井君のこと大雅って呼んでいい?」

と尋ねてしまった。

流石に早すぎたかな?と思うが、


「ああ、構わないぜ。って言うか普通にそれでいいよ」

なんと!大雅は心の広い人間である。そう心の中で呟いた。


「上井君、これから校舎の案内もしたいんだけど、今大丈夫?」

感激している僕に湯川さんが問いかける。


「おっ湯川!放課後デートか?」

ニヤケ面で湯川さんをからかう大雅。


「そんなんじゃないよ、学級委員の仕事です!」

強く言われてしまった。心の何処かが少しギズついた。


「で、上井君放課後大丈夫?」

と問われたので、


「うん、大丈夫。ありがとう」

微笑みで返す。



ん?どうしたんだろう?湯川さんが硬直している。


「おい、湯川。気をつけたほうがいいぞ。こいつ魔性の天然だ」

変なことを大雅が言ってきた。


「と、とにかく!じゃあ行こうか。割と広いから早めに案内しないとね!」

そう僕を待たずに、カバンを取って教室を出ていった。

僕はそれを慌てて追いかける。


「これは、湯川は脈アリか?」

そんな大雅の呟きは教室を出る僕には届くことは無かった。





フリック入力キツいですね

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