入学式2
教室に移動した後は、他の学校でも、よくある諸連絡、それが終われば、自己紹介大会だ。
正直、自己紹介が一番なめんどくさく重要だ。(いや、まぁ諸連絡も重要だと思うよ?)
自分の立ち位置がこれによって左右されやすいでは、どう自己紹介しよう面白おかしすれば滑った時大惨事だ、それだけは避けたい。だったらカッコつけるかいや、自分の場合ルックス平凡な僕じゃあ普通に痛々しさしか感じない。論外。だからといって普通に自己紹介じゃ面白くないならどうする?と、考えているうちに自分の番が来てしまった
「えっと、神奈澤 和樹くんおねがいできるかな?」
「あっ、えっと、神奈澤 和樹です。趣味は、読者特技は、ないです。これから1年よろしくお願します。」
やってしまった。これあれだな、考え抜いた挙句なにも出来なかったパターン。
それを察したのか、自己紹介大会を仕切ってた男子が反応する。
「んじぁ、神奈澤くんこれからよろしくね」
「よろしく」
そうして何事もなかったように自己紹介大会を続けていく。
(ああゆうふうに、仕切って行く奴こそこのクラスのリーダー的存在になるんだよな)
と考えたところでため息をつく。そしてそのあと今後の日程を説明し解散する。
そして僕もそのビッグウェーブに乗る、........はずだった。
「神奈澤、後で、生徒会室にこい」
それを邪魔したのはこのクラスの担任、薮木先生だった。
何かした覚えはなかったが、取り敢えず行ってみる。