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告白文  作者: 岡井樹木
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「私は愛する人を殺してしまいました。

 今になって、自分の選択を後悔しています」


 さとりが書いた手紙のコピーを、私はずっと捨てられずにいた。

 さとりの死体はまだ発見されていない。行方不明という事で、彼女の両親こそ大騒ぎしているものの、世間ではまだ大きなニュースになっていない。

 七月に有希が死んで、そのすぐ後に恋人のさとりが姿を眩ませた。

 それからの私は抜け殻のような毎日を過ごし、そのまま八月になった。一気に親友を二人なくした私は、図々しい事に悲劇の主人公を気取りながら、周りのクラスメイトと距離を取っていた。

 さとりはきっと生きてるよ。皆そう励ましてくれるけど、さとりがもう死んでいる事は私が一番よく分かっていた。

 私もさとりと一緒で、自分の選択をずっと後悔している。

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