表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三人の精霊と俺の契約事情 【白銀の騎士編】  作者: 望月 まーゆ
始まりの書
19/26

勇騎士称号授与式③

18、勇騎士称号授与式③


勇騎士称号授与式もいよいよ終盤。

今まさにヴィルに勇騎士の象徴である王冠をハロルド皇帝に被せてもらおうとしている。


しかしーー


中央広場全体を囲むようにして屋上全てを神聖教団クルセイダーズが包囲している状況だったーー


帝国城下町を整備していたソルジャーは何故か1人もいない状況だ。


中央広場を警備している帝国騎士団達もまだこの状況に気付いていない。


まさに、絶体絶命のピンチである。


ケイトは走っていたーー


ーーヴィルの差し金に違いない


城の袂に着いた時、城に誰も入れさせないようにクルセイダーズの残党が見張っている。


ーー仕方ない、強硬突破だ!!!


ケイトの手の平が光り輝き、光の剣が現れた!


ケイトの特異体質の光の剣聖剣エクスカリバーだ!!


突っ込んでくるケイトに気付いたクルセイダーズ達は一斉に魔法攻撃を試みるもケイトには効くはずも無い。


ケイトのエクスカリバーは魔法攻撃を切り裂く。


残党達は驚くと同時にケイトが一瞬で全ての残党達を倒すーー



帝国内には入ると残党達が一斉にケイトに襲い掛かるーー


しかし、魔法攻撃をかわしながら残党達を次々と倒していく。

あまりのスピードに残党達は何が起きたか分からず倒れて行く。

この実力こそ三聖士の剣聖と言われたケイトの剣術である。


城の中に入り中央のロビーから中央階段を駆け上がり屋上を目指す。


うようよ出てくるクルセイダーズ達を払い退ける。


ーー早くしなければ、沢山の命が奪われるかもしれない。


もう、あの時の悲劇を繰り返したくない。


ケイトの脳裏に魔女狩りの光景が思い出された。


ーークソ!邪魔だ。邪魔するな!


「邪魔ぁするなあぁぁぁぁぁ!!!」

エクスカリバーの光が増し剣が伸びケイトが一振りすると周りの壁ごと貫く。


だが、怯むことなくどんどん増え襲い掛かるクルセイダーズ達はケイトの行く手を阻む。


「どけよ!退いてくれぇぇ!!!」




* * * * * * * * * * * * *


「聖騎士 ヴィル・クランチェに勇騎士の称号と勇騎士の勲章である王冠を授ける。」

ハロルド皇帝よりヴィル・クランチェの頭に今、王冠が掲げられた。


沸き起こる喝采と歓声ーー


国中がまさに祝福モードだった。


「勇騎士ヴィル・クランチェよ。精進せよ」


「ーー有り難きお言葉、この称号に恥じぬよう精進致します・・・・」

ヴィルは跪ずいたまま答えた。


そして、顔を上げハロルド皇帝を見つめた。


ハロルド皇帝は、ヴィルに背を向け退席しようとした時、ヴィルは立ち上がる。


ヴィルの顔はなんとも例えようのないニヤけているのか何か企んでいるのか良く分からない表情を浮かべていたーー


トーマスは、その何ともいえない雰囲気に気付いた。そして、ケイトの最初にいた辺りを見たがケイトの姿はなかった。


トーマスは辺りを見回すーー

特に異変はない。

屋上付近に目をやったーー


「ーークルセイダーズ!!!」

トーマスは気付いた。


しかしーー



「ーーもう、遅いよ。ふふ。」

ヴィル・クランチェは持っていた細身の長剣を天に突き刺したーー



ーーつづくーー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ