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三人の精霊と俺の契約事情 【白銀の騎士編】  作者: 望月 まーゆ
始まりの書
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プロローグ

望月 まーゆの初投稿の初めての作品です。


誤字脱字大変多く表現も分かりにくいと思いますがよろしくお願い致すます。


ご意見・ご感想よろしくお願いします。


薄暗い空に少し肌寒い風が吹きぬける。

王国の城の屋上に人影が二つ立っている。


人々はその影を息を飲んで見つめている。

そこには兵士やら国民、商人など国中の様々人々がその二人を見つめている。


向かい合っていた影の一つが口を開いた。


「国中の人間がお前の悪事を知った。

お前の陰謀はここまでだ。覚悟しろ。」


薄暗い空の雲の隙間から光が差し込み影を照らす。

そこには白銀の鎧と剣を身に纏った青年が立っていた。


「ガハハハ。それが何だ?

私がその位でこの国を諦めると思うのか?

ふざけるな。

この地位を手に入れるのにどれだけ苦労したと思う。諦めるわけないだろ。

貴様ごときに殺られる私ではないわ!!!」


もう一方の影にも光が射す。

そこには王国の貴族のような格好をした中年の男性が立っていた。

その男性が言葉を言った瞬間に眩い光を放ち始めた。


「ーー魔法か!しかもこの凶々しい感じは・・純血の魔法?」


青年の顔から少し焦りが見えた。


国中の人々がその男性の姿を見て一斉に騒つく。

しかし、青年はその騒つくのを遮るように男性に向かって行く。


「魔女でもないお前が何故、純血魔法を操れるのかは知らないが、それでも俺はお前を倒す!

それは聖騎士だからでも国の為でもない。」


青年の何も持ってない手が光輝く。

そして、白銀の剣で男性に斬りかかる。


「覚悟しろよ!大臣オドロフ!俺は、この国の新しい未来に為にお前を倒す!それは誰の為でもない。明日のためにだ。」


白銀の剣が大臣オドロフを襲うが大臣オドロフはその剣を交わす。そして青年に向け手を構えてぶつぶつと呪文らしきものを唱える。


「ーー聖騎士ケイト・ローレントだったかな?勇ましく勇敢だ。しかし愚かだ。

純血魔法の前にお前は何も出来ずに終わる。

国中に私のチカラを見せつけるには打って付けのショーになるのだ。」


大臣オドロフの手が一層光が増し輝きが辺りを包む。


「ーー死ね。小僧おおお。」


大臣オドロフの手から魔法が飛出しケイトに向かってくる。


息を飲んで見守る国中の人々。俯いてその場面を見れない人。神に祈りを捧げる人。

様々な人々がその場面を見ていた。


ーーケイトの右手が魔法を消し去る。


「何!!ーーお前は一体」


大臣オドロフは驚きを隠せず動揺して取り乱す。


国中の人々から喝采が上がる。

そしていつしかケイトコールが沸き起こる。


大臣オドロフの魔法攻撃の嵐をケイトが交わしながら応戦する。

その姿に国中の人が感動しそして皆、応援した。


まさにその姿は伝説といわれた世界でただ一人の勇騎士"サーガ"そのものだった。

皆がその姿に重ねて見ていた。


サーガ・・それは騎士の誇り、サーガそれは人々の心の支え、サーガそれは勇気。


サーガは皆の心にあり、願えばいつの日か世界の不幸を振り払うだろう。


今のケイトの戦う姿に国中の人々がその言葉を思い浮かべていた。


ーーそして遂にその時がきた。


「オドロフ覚悟ーー」


ケイトのその声が国中に響いた時、白銀の剣が大臣オドロフを貫いた。


地響きのような歓声が上がった。

人々は感動に涙を流し泣いた。人々は喜び泣いた。人々はケイトと叫び泣いた。

国中のあらゆる人種、職業、性別、年齢を超え皆がひとつになって泣いて喜び笑った。


この国はひとつになった。


その後、ケイト・ローレントは姿を消した。


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