神様が旅に出る。
「あ!たいへんだ。スマホ、落としちゃった。液晶がメチャクチャ。AU ショップにもっていかなくちゃ。」
「あのー、スマホがこわれちゃんたんで、交換したいいんですが。」
「その機械のカードとって、順番になったら、呼びますから、まっていてください。」
「あおー、どのくらい、かかりそうですか?」
「今、かなり、待っているので、1時間ぐらいかかるかもしれません。」
「じゃ、ちょっと、出かけてきてもいいですか?」
「順番の時、いないと、最後に回していいんでしたら、いいですよ。」
無音、1時間経過
(この小説はラジオドラマ風味なんだから、1時間も無音だったら、みんなスイッチ切ってしまうぞ。)
「このスマホ、長いですね、アンドロイド3.0 ですか?エ!、これって動いてました?」
「動いてましたけど。ポケモンやってました。」
「エ!、エ!、 これ、ゴミ箱に捨ててあったのを拾って、もってきて、交換しろといっているでしょ。」
「そんなことはありません。ちゃんと、毎月の使用料金、払っていますよ。」
「ほんとうですか?すぐ、調べますので、少々おまちください。」
「・・・」
「えーと、通話記録をみると、3年前に1回と、2年前に2回、昨年は、0回、今年は1回、電話登録は、市役所と保健所と税務署のみ。メールは、督促のメール、AUからかなり来ていますが、未読。あおー、メールがたくさんきていますが、未読でいいんですか?」
「エ! メールですか、なんですか、それ!。なにか、読まなきゃいけないとか?」
「ほとんど、お知らせなので、読まなくてもいいかもしれませんね。さっき、ポケモンやっているといってましたが、出来ましたか?」
「出来ましたよ」
「ほんとですか、できないはずなんだが。きっと、ポケモンというのを、なにかと勘違いしているにちがいないな。へんな人だから、あまり、関わらないほうがいいな。滞納金はなし。7年か、よく、もったね。このスマホ。」
「・・・・」
「もう、この機種はだいぶ前に販売中止になっているので、修理もできません。交換もできません。あたらしいスマホにしてください。」
「エ!、ちがうなのになってしまうんですか。」
「そうですね。アンドロイド12の超最新です。」
「操作はすべて、音声で行います。」
「あの、それしかないんですか?」
「ありません。どんどん進化しているんですから」
「はい、設定終了。なにか、移すデータやソフトはありますか?」
「カミサマ、カミ、カミ。」
「エ!なんですか?」
「カミ」
「契約書は、お持ち帰りください。説明書は、ありません。触れば、わかりますし、なにかあったら、スマホに聞いてください。では!請求は来月からですから。いままでより、すこし高くなりますが、よろしくお願いします。」
「ーーー」
「カミサマ、カミサマ いますか?」
「・・・」
「カミサマ、カミサマ いますか?」
「・・・」
「あれ、メールがきた。」
「新らしいスマホには、対応できないようじゃ。わしはしばらく旅にでる、では」
「あれ、対応していなんだ。」
「カミサマが、アンドロイド12に対応するまで、出て来れないのかな。ちょっとさみしいな。」
「返事しなくっちゃ。」
「カミサマ、ニンゲン の るーつ ちゃんと 探してくださいね。」
「あのな。ちゃんとしたメールをよこしなさい。」
「ダって、文字へnかnが うまくいかないんです。」
「しかたないな。では、さようなら。なにか、あったら、メールをくれ! ちゃんとした文章でな。」
今回は、これで、最終話になってしまいました。シリーズ2をお楽しみに。




