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神様 人類の進化を語る

「えへん。今日は、人類の進化について、語るぞ」

「えー。もう、対話してくださる人がいなくなって、しまったんですか?」

「あのな。それを探すのが、作者の仕事で、わしの仕事ではない。」

「で、どうして、人類の進化についてなんて、語るんですか?」

「現在のところ、どうも、人類をユートピアに導くための指導者がみつからないようなので、替わりにわしが、頑張ってみようかなと。」

「そうですか、がんばってください。でも、人類を混乱に導かないでくださいね。」

「2500年前のインドで、お釈迦様がお悟りを開いた時、そのことは、だんだんインド中に広がっていき、覚者が誕生したと評判になっていったのだ。だから、近隣の大国王が、お釈迦様の教えを請うて、そして、帰依していったのだ。その大国王たちが、競って、精舎をつくってくれたので、仏教は、一大勢力になった。」

「そうなんですか。今、仏教の国といわれるのは、タイとかミャンマーになってしまいましたね。中国は宗教を否定していますし、韓国もキリスト教の国になってしまいましたから、後は、日本ぐらいかな。」

「イエス様も、若くして死んでしまわれたが、復活という奇跡を通じて、弟子達を、変革した。現在、沈黙という映画が、はやっているが、本当の奇跡は、弱虫弟子達が、突然使徒になってしまったことだ。奇跡というべきは、イエス様の死後に、弟子達に奇跡が起きたということだ。彼らが福音を使えたので、世界的宗教になった。あれは、まさかの大逆転であった。神様の世界でも、あれほど、キリスト教が広がるとは、予測したものは、おらん。イエス様が死んだ後も、弟子達やパウロ達を、本当に愛し、励まされた結果だったのだ。」

「そうだったんですか。」

「お釈迦様の時代の宗教も、お釈迦様がお悟りになるには、あまり役に立たなかった。むしろ、真実をみさせないためのようなものだった。お釈迦様の悟った宗教は、既存の宗教とまったく違うものになったのだ。イエス様の悟られたキリスト教も、ユダヤ教とは、異なるものだ。既存の宗教を打ち破るために、イエス様は生まれたのだ。」

「そうですね。仏教も、キリスト教も、神様の世界から生まれたということですか?」

「この地球は、統一された一つの魂のグループによって、守護されている。」

「それが、地球に来た人類のルーツの故郷というわけですか?」

「まあ、そういうことになるだろう。」

「すると、仏教も、キリスト教も同じ、故郷から出てきた宗教だというのですね」

「そうなのだ。地球で起きているすべては同じ故郷をもっているのだ。プラトンの言葉を借りるならば、一つのイデアの世界から、すべては生み出されているのだ。」

「それって、根源的神様ということですか。」

「最後にたどりつくのは、そうだが、宇宙にも、銀河というような星の集まりがあるように、魂も、たくさんの集団があるのだ。」

「きっと、その集団は、星の数、銀河の数だけあるっていうんでしょう。」

「わしが言おうと思っていたことを、先に言われてしまったぞ。そうだ。星の数ほど、銀河の数ほどあるのだ。地球の魂の集団は、その一つにすぎん。」

「その魂の集団の中に、お釈迦様やイエス様がいるというわけですね。」

「そうだ。だから、仏教も、キリスト教も同じ根をもつ宗教なのだ。ムーやアトランティスの時代の宗教も、同じ根をもつ宗教なのだ。地球がユートピアに成るときは、それぞれの宗教に垣根を超えて、宇宙の真実、人間の真実、魂の真実を伝える宗教になっていくのだ。」

「そうなんですか」

「そうだ。仏教の途方も無い空間と時間は、嘘ではない、宇宙の真実と人間の真実と魂の真実を伝えようとした証なのだ。」

「仏教もとんでもないことを言っているようなんですが、真実をつたえようとしているんですね。」

「そうだ。そこで、わしもみんなに何かを伝えようとおもっているんだが。」

「神様、まだ、人類のルーツも見つけられずに困っているし、人類の歴史年表も全然できていないではないですか。先に、それをやってください。この間、対話した女の子さえ、納得して貰えないのに、なにを血迷っているんですか?」

「まだ、無理かのう。」

「当たり前です。全然無理です。」

「いつになったら、人類は、神様や魂の世界、天国と地獄の世界に、気がつくことができるのだろうか。」

「まだまだ、ずっと先のようですよ。」

「神様や魂の世界、天国と地獄について、見つけたら、一番最初にあの女の子にも教えてあげましょうね。」

「そうだのう。もしかすると、あの少年が先にみつけてしまうかもしれんな。」

「期待しましょう。」

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